従来のリチウム電池とは格が違う!? 世界初の「水性太陽フロー電池」が開発される

従来の電池技術と互換性が高い

研究チームは、典型的な従来型のリチウムイオン電池との比較を行った。その結果、水性太陽フロー電池は、より少ない充電量で、同じ電力を出力することができたのだ。従来型の電池は、3.3Vの出力をするのに、3.6Vで充電しないといけなかった。しかし、水性太陽フロー電池は、2.9Vの充電で済んだのだ。その約20%の差分差のぶんは太陽光パネルで補っているのである。

「この電池は、現在の電池技術と互換性があるもので、現状の設備や装置に容易に採り入れることができます。環境にも優しく、メンテナンスも簡単です」と、同大学のYiying Wu教授はいう。

Yiying_Wu

The Ohio State University

 

また、共同研究者のBilly McCulloch氏によれば、この研究は今後さまざまな方向に分かれて発展していく可能性があるものだという。

McCulloch_Yu

The Ohio State University

 

「私たちは、多くの研究者が、実用的な再生可能エネルギーの活用を実現するために、この研究を発展させてくれることを願っています」と彼はつけ加えている。

同研究チームの目標は、現在20%である太陽光パネルの貢献度を、もっと上げることである。可能ならば100%にまで。

 

いきなり再生可能エネルギーだけで電力のすべてをまかなうのは難しい。しかし、この技術は非常に現実的だ。研究者のいうとおり、太陽光で充電できる比率をしだいに上げていけば、無理なく漸次的に再生可能エネルギーへの移行ができる。しかも、従来の技術との親和性も高い。

ユニークだが、なかなか現実的な技術開発だといえるかもしれない。

 

【参考・画像】

※ THE OHIO STATE UNIVERSITY

 

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