日本最古の物語とされる『竹取物語』によれば、竹の中から現れたかぐや姫は、わずか3ヵ月で美しい娘に成長したそうだが、同様に“竹”の成長も早く、3ヵ月程度で親竹並みの、20m以上の大きさに成長することで知られている。
そんな“竹”の中には、一部の地域にしか育たない不思議な品種が存在する。
高知県須崎市安和(あわ)の『虎斑竹(とらふだけ)』だ。
虎模様が浮き出た竹で、その珍しさからイギリスのBBC放送もわざわざこの地まで取材に来たほど。
これまでも各地で『虎斑竹』の移植を試みたものの、何故か虎模様が綺麗に表れず、増殖には成功していないと言う。