知ってほしい、ポイ捨てごみ調査システムを開発した「ごみ拾いSNSピリカ」代表の思い

ゴミ拾いSNS「ピリカ」とは?

『ピリカ』の仕組みは簡単だ。ゴミを拾い、写真を撮り、『ピリカ』にアップし、拡散させる。ただ、それだけ。

ピリカの仕組み,ごみ拾いSNS,ソーシャル

source:http://kibi-dango.jp/

 

「ポイ捨てされるゴミよりも拾われるゴミが多くなれば、世界に落ちているゴミはなくなる」

そんな単純な真理を真剣に追及する小嶌さんは、人間の合理性よりも“影響されやすさ”に賭ける。人は抽象的な理念よりも身近な人の行動に影響される。周りの人がやっていることが、その人にとっての“当たり前”になるからだ。

そして、人の持つもう一つの真理にも注目した。

「可視化・数値化されないものへの関心は長続きしない」

人は自分がエネルギーを注ぎ込んだことに対し、結果や見返りがないと満足できない。いくら公共道徳や善意を持ち出しても、それが何の役に立っているのかわからなければ、次第に空しくなってくる。

そして開発されたのが、ごみ調査用アプリ『フクロウ』だ。

フクロウ,ごみ調査アプリ,マッピング

source:http://kibi-dango.jp/

 

この『フクロウ』により、町の路上や植え込みなどにどれだけのゴミが落ちているか、そしてゴミ拾い運動をすることによって、どれだけの変化があったのかを可視化することに成功。『ピリカ』の最大の顧客である各自治体に売り込むことにした。

しかし、ここで小さな壁に直面する。地方自治体にサービスを導入する際には“税込10万円の壁”というものがあるという。その金額を超えると入札を行う必要が生じるため、導入へのハードルが一気に上がるのだ。

『フクロウ』は、専用の研修を受けたスタッフが足と目を使ってゴミをカウントしたものを、データ化してヒートマップにしたものだ。人力に頼った調査なので、精度を求めれば人件費はかさみ、コストを気にすれば精度は落ちる。

「人間が数えている限り精度は低いままで、誰もが使えるものにはならない」

そこで考え出されたのが、画像解析によるポイ捨てゴミ調査システム、その名も『タカノメ』だ。

タカノメ,スマホ,画像解析

source:http://kibi-dango.jp/

 

利用方法はいたって簡単。自転車にスマホを固定し、街中を走るだけ。

カメラで撮影された位置情報を含む画像をコンピューターで解析、その中からポイ捨てゴミを計測し、グラフやマップに自動可視化。大幅なコスト削減が期待され、自治体が『フクロウ』を導入するハードルが下がるはずだ。

 

クラウドファンディングで資金調達に挑戦

現在、小嶌さん率いるピリカでは、『タカノメ』の研究開発に力を注いでいる。足りない資金を補うため、クラウドファンディング『kibidango』でも多くの人の協力・支援を仰いでいる最中だ。

「世界からポイ捨てゴミをなくす」という壮大な目標を掲げ、『ピリカ』、『フクロウ』、『タカノメ』という三羽の鳥の翼に賭ける。そんな彼らが見る夢に、少しばかり便乗してみるのも悪くはないだろう。

ゴミが落ちていたら拾う。

そんな単純なことだけで世の中が少し美しくなるのだとしたら、やらない手はない。

そして、もしもその単純さの積み重ねでしか世界が変わらないのだとしたら、なおさらだ。

ピリカ,PIRIKA,小嶌不二夫

 

【参考・画像】

※ beeboys / Shutterstock

※ 世界をきれいにするピリカの挑戦!ポイ捨て調査システム「タカノメ」を開発したい!(By 株式会社ピリカ) – kibidango

【関連記事】

※ まったなしの温暖化対策に!インドネシアの熱帯雨林100万ha再生・保護へ

※ 世界規模で加速する次世代環境車の波・・・欧州のCO2排出規制で「PHV」の存在感が増してきた

※ 「ゴミ病院」が作った未来への道標・・・青年医師の奮闘

※ PHV・EV時代の到来か?「排出ガスゼロ」を担う次世代エコカーとは

※ 水の使用量を84%削減した「パタゴニア・デニム」に見るリアルな危機感

1ページ目から読む