アメリカ銃規制議論の行方…「憲法修正第2条」とハリウッドスター・ジョン・ウェイン

アサルトライフルはいらない

アサルトライフル 銃規制

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一方で、こんな論調もある。

<憲法が定められた時代の銃は、先込め火打ち石式のマスケット銃を指す。現代の攻撃用小銃は、その対象にはならない>

つまりアサルトライフルや対物ライフルなどの銃の威力は、憲法が想定したものではない。だからそれを規制しても違憲ではないという解釈だ。

アサルトライフルの貫通力がシャレにならないということは、アメリカ人自身がよく知っている。『AR15』から飛び出た弾丸を防ぐには、中途半端な厚さの防弾チョッキでは意味がない。アメリカの銃規制賛成論者は、「まずはアサルトライフルから」という切り口で議論をする。

最近では、ハリウッドスターの中でも銃規制を呼びかける人物が出てきた。しかも長年の共和党員で、政治思想に関しては保守的なとある人物が「アサルトライフルなんかいらない」と公言している。

彼の名は、シルベスター・スタローン。もはや説明不要の大物俳優である。スタローンはかつてのジョン・ウェインのように、アメリカの愛国心を強調するかのような映画にいくつも出演している。機関銃を派手にぶっ放し、憎きソ連軍を叩き潰したこともある。ところが現実世界では、共和党員には珍しい銃規制推進派として知られているのだ。『ランボー』や『エクスペンダブルズ』といった派手なアクション映画に主演してきたあのスタローンが、だ。

スタローンは自分に正直な男だ。政治思想よりも“自らの声”を大事にする。教条主義に陥らないよう気を払っている節も見受けられる。だからこそ、民主党政権であるクリントン時代に成立した銃規制法案にも、スタローンは賛成していた。

結局、この問題は市民の心がけ一つの話なのかもしれない。立ち位置のちょっとした変更により打開策を見出すか、それとも果てしない教条主義の地獄に陥るか。決断は紙一重だが、その結末の落差は非常に大きい。

 

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