存在感増すシャープ、インドネシアの白物家電市場について学ぶ

巨大な冷蔵庫

ジャカルタの家電量販店を見回すと、まず目立つのが冷蔵庫売り場だ。巨大な製品がいくつも並び立ち、相当な威圧感を醸し出している。

インドネシアは世帯毎の人数の多い国だ。一人暮らしで使うような小さな冷蔵庫は殆ど見かけない。どれも、最低5〜6人家族を想定した大型製品ばかりである。筆者は4人家庭で育ったが、冷蔵庫はここまで大きくはなかった。

インドネシア・冷蔵庫(澤田オフィス提供)

また、インドネシアで販売されている冷蔵庫は、下の写真を見てもらえればわかるように、冷凍室を広めに取っているのが特徴だ。熱帯地方の人々にとって氷は欠かせないものであるし、冷凍食品を調理してそれをメニューとして出す飲食店が数多くあるという事情もある。飲食店と言っても、それはレストランとも表現できないほどの小さな店なのだが(現地では『ワルン・マカン』と呼ばれる)、インドネシアの経済はそうした零細業者が支えている。

何しろ、この国の市民の3分の2が自営業者なのだ。だから冷蔵庫は、より業務用に近い形の製品が好まれている。

インドネシア・冷蔵庫内部(澤田オフィス提供)

また、日本であまり見ない白物家電製品がこの国のショップでは大々的に売られている。それはウォーターサーバーだ。

インドネシアの水道水は、地域差もあるとはいえ、とても飲めるものではない。ジャカルタ市内の上水道ですらも、場所によっては水道管の赤錆が浮き出た水が出てくる。だからミネラルウォーターは生活必需品だ。ミドルクラス以上のジャカルタ市民は、自前のウォーターサーバーを家に置いているのが普通である。

インドネシア・ウォーターサーバー(澤田オフィス提供)

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