今秋こそ体力向上! ふくらはぎを鍛えるコツは「地面を蹴る」感覚

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つま先で地面を蹴るように歩く

歩くことは、本来ならかなりレベルの高い運動である。人間は誰でも数十キロの重りを先天的に背負っている。一歩歩くたび、その数十キロの負荷が大腿や膝、ふくらはぎ、足首にのしかかるのだ。

そもそもがそうなのだから、アスリートでない一般の人がスタミナを振り絞って走る必要は、どこにもない。歩くこと自体が、すでに一種のウェイトトレーニングなのだ。横方向に早く進むことよりも、“地面を蹴っている”という感触を、一歩一歩確認することが大事である。

その際に、足首をより大きく動かしてみよう。地面をつま先で蹴るのだ。すなわち足が接地する時は、踵から入るようにする。この歩き方は、筋トレの『スタンディング・カーフレイズ』と同様の効果を生む。ふくらはぎを鍛える効果だ。

 

格闘家は歩けない?

ところで“脚力”とは何だろうか?

我々格闘技選手の口から出る“脚力”とは、言い換えれば“重いものを持ち上げる力”である。相手にタックルし、上にリフトする動作。またはタックルに来た相手を潰し、踏ん張る体勢。それを可能にするのは、大腿部と殿部の筋力である。

だがそれは、あくまでも格闘技という特殊な競技での話だ。一般の人にとっての“脚力”とは、ふくらはぎの筋力だ。しかもそれは、一定時間内に多くのパワーを発揮する筋力ではなく、どこまでも長く動かし続けることのできる筋力である。

ちょっとした裏話だが、筆者よりも遥かに実績のある総合格闘家ですらも「歩くことが苦手」という人が何人かいる。もちろんここで名は出せないが、中にはウィキペディアに経歴が載るような有名選手も。

この人たちは当然普段の練習やウェイトトレーニングは怠らないが、どこへ行くにも車かバイクを使っている。ジムの中で2時間3時間、長い時には4時間ほど汗を流すが、それは結局“総合格闘技の試合に耐え得る練習”だ。

総合格闘技というのは、決して試合時間の長い競技ではない。プロの試合でもせいぜい5分3ラウンドといったところだ。それに向けた身体作りに集中するあまり、30分ほどの徒歩を億劫に感じている自分に気付いていないという選手が、たまにいるのだ。

相手を組み伏せる能力と、その身一つで遠くまで足を運ぶ能力はまた別物である。

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