【クルマを学ぶ】世界中で話題の「クリーンディーゼル」とは何か

「ディーゼルエンジン」の特徴

『ディーゼルエンジン』は、ガソリンエンジンと異なり、軽油を使うことは知られている。海外から原油を輸入したのち精製すると沸点の違いによりガソリン、灯油、軽油などが精製される。

ガソリンの沸点が30度から220度に対し、軽油は170度〜370度と高く、高温高圧でよく燃え、高い燃焼効率を誇る。

軽油を使う『ディーゼルエンジン』は、軽油を燃やすために高温高圧にする必要があるため、ガソリンエンジンとは異なる構造となっている。

圧縮比を高め、高温高圧となったシリンダー内に直接燃料を噴射すると自己着火して爆発するため、着火のためのスパークプラグは不要だ。

また、燃料噴射量を制御することで出力を制御可能なため、スロットルバルブもない。

空気はインテークバルブからシリンダー内に入り圧縮、自己着火による爆発後、エキゾーストバルブから排気される比較的シンプルな構造で、効率面ではガソリンエンジンを凌ぐ。

 

排出ガスの問題

メリットが多い『ディーゼルエンジン』を悩ませたのが、排出ガスの問題である。

ガソリンエンジンでは、排出ガスに含まれるCO2が地球温暖化ガスが問題であったが、ディーゼルでは窒素酸化物(NOx)とPM(Particulate matter)が問題となった。

NOxは光化学スモッグや酸性雨の原因となる大気汚染物質、PMはガンなど健康被害の直接的原因となる。

燃焼状態によりNOxとPMの発生は左右されるが、多くの場合NOxを抑制するとPMが、PMを抑制しようとするとNOxが増加するという、トレードオフの関係となってしまう。

この課題を解決するためのブレイクスルーが話題の『クリーンディーゼル』である。

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