【未来予想図2020】ホンダが考える「スマートモビリティ」EVとFCVそしてPHEVの将来は?

都市の近距離移動はEV、遠距離はFCV

一方、FCV(燃料電池車)についてはどんなイメージをお持ちだろうか?

<EVは、電気で走るだけなので、効率からすると水素を燃料とするFCVよりはるかにいいです。ただし、遠距離を走るのは苦手ですね。

EVで航続距離を伸ばそうとすると、バッテリーをたくさん積まなければなりませんが、それだと重くなるし充電時間が延びる。ガソリン車や、FCVが3分程度でチャージできるのに比べ、EVは何時間も必要です。

急速充電器を使うという考え方もありますが、やはり3分で充電して長距離を走るというのは難しいと考えています。

長距離を走るのであれば、FCVの方が断然有利ですね。ただし、燃料電池に必要な水素の補給には、水素ステーションなどインフラの整備が必要です。

EVは、前述の通り、家で充電できるので、近距離を走るコミューターとして考えれば、ある意味インフラはもうある。

FCVは、国も推進してはいますが、インフラの整備にはまだ時間がかかると思います。>

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新しい楽しみ方ができるPHEV

FCVの普及に時間が掛かるとすると、それまでの間はどんなクルマが主流になるのだろうか?

<PHEV(プラグインハイブリッド車)は、ひとつの方向性ですね。あれは、基本的に普通のクルマなので、遠距離も問題なく走れますからね。

ただし、CO2削減のために電動走行距離を伸ばそうとすると、バッテリーを増やす必要がある。すると、重くなるので燃費が悪くなるんです。

ハイブリッド車は、(PHEVでも)ブレーキを踏んだ時に出る回生エネルギーで燃費を稼いでいる。だから、高速道路でずっとアクセルを踏みっぱなしだと、燃費は良くありません。アコードPHEVは、そこを解決し、高速道路走行時はエンジンだけで走るため燃費がいいんです。>

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<あと、PHEVでは面白い乗り方ができます。

例えば、(栃木県にある)日光のいろは坂を登るとしましょう。あんな長い登り坂を走ると、PHEVの電池は切れてしまいます。でも、そこで充電する必要は実はない。

帰りの下り坂で回生エネルギーがバッテリーに溜まり、ふもとに着く頃には宇都宮市内まで電動走行ができるくらい充電されているんです。

普通のHEV(ハイブリッド車)だと、バッテリー容量が小さいから無理なんですが、より容量が大きいPHEVならこれが可能。新しいクルマの楽しみ方ができるんですよ。>

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