福島から日本のエネルギーを変えよう!三春町のコミュニティショップを「ソーラーハブ」に、国際環境NGOが後押し

福島の希望「えすぺり」

元々、ソーラーパネルを乗せられるように設計された「えすぺり」の店舗

(c)Takashi Hiramatsu / Greenpeace

 

『えすぺり』を営む大河原伸、多津子さんご夫妻は、30年前から福島県田村市で有機農業を行っている。

震災後は農産物の売上も激減、畑の土も除染のため、表土をはぎ取るか決断しなければならないという苦境に立たされたが、幸いにも山の陰にあった畑は放射線量も低かった。

有機農法の要でもある長年手塩にかけて育んできた表土は、下の土と反転させることで乗り切ったという。

それでも当時は、福島の農作物はなかなか売れないという現実があった。

「どうせ作っても売れない」と考える農家さんが多い中で、なんとか自分たちで町を元気にしていきたいと、2013年、地域の農産物や加工品を販売する『えすぺり』をオープンする。

販売する際には、農産物や加工品はすべて自分たちで放射線量を測定し、それを公表して販売している。

今も、すべての農産物、加工品の放射線量を測定し表記して販売している

(c)Takashi Hiramatsu / Greenpeace

 

<ここにはたくさんの人が来ます。子供たちの健康不安をかかえたお母さんはここに来るとほっとする、と言ってくれる。モノを販売するだけでなく、いい意味の溜まり場、情報交換の場になっています。>

経営者の大河原多津子さんは、『えすぺり』が地域の人にとって、交流の場になっていると話す。そして、ここに太陽光パネルが導入されれば、自然エネルギーについて体験したり、学べる場になるのではと期待する。

自分たちが望むようなエネルギーで暮らせるようにするにはどうすればいいのか、どんな方法があるのか、具体的に知りたいと考えている福島の人は多いという。

それについても、大河原さんご夫妻にはたくさんのプランがあるようだ。

<たとえば人形劇や紙芝居で自然エネルギーのことを学ぶ機会を作ったり、ソーラークッカーでの調理やソーラー玩具など、自然エネルギーが身近になるようなワークショップなどをやってみたい。

何よりも地域の人たちが知りたい情報を発信し、共に進んでいけるような拠点にしていきたい。>

と、多津子さんは話す。

 

未来の世代につなげていくのは、環境負荷の少ない再生可能なエネルギーだ

(c)Takashi Hiramatsu / Greenpeace

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