アジア・ビール紀行「最高の喉ごし」を探して

独自銘柄あれこれ

東南アジアにラオスという国がある。内陸国で、国土の大部分が山地だ。ごく一般の日本人にはまったく馴染みのない国だが、バックパッカーの間ではタイに次いで人気のある旅行先だ。

そしてラオスには『ビア・ラオ』という銘柄がある。こちらもラガービールで、非常にライトな口当たりが特徴だ。ビール独特の“重さ”が苦手という人でも、もしかしたら飲めてしまうのではないか。

だが、だからといって軽薄な味わいというわけでもなく、日本のビールにすっかり慣れた人でも、美味しく飲めるのではというのが筆者の感想だ。ビア・ラオ(澤田オフィス)

 

この『ビア・ラオ』、ラオスに行けばどんな田舎に行っても必ず置いてある商品だ。広告もあちこちにある。旅行者にとっても「ラオスといえば『ビア・ラオ』」という意識が完全に定着している。

お世辞にも産業に恵まれているとはいえない国において、こうした外国人にも人気の商品があるということは非常に重要だ。現に『ビア・ラオ』は観光客をもたらし、外貨をもたらし、雇用をもたらしている。

そうしたことは、イスラム教徒の多いインドネシアでも同じだ。実はこの国には世界的に有名なビールの銘柄がいくつかある。それらはいずれも同国最大の観光地バリ島から発信されているものだ。

『ビンタン』、『バリ・ハイ』、『アンカー』といろいろあるが、筆者のオススメは『アンカー』だ。

味わいは割とすっきりしていて、下手な苦味がない。

以前、同じ宿泊先で仲良くなった韓国人も「『アンカー』が一番飲みやすくて美味い」と言っていた。

だが不思議なことに、インドネシアのバーや飲食店では『ビンタン』の取り扱いが一番多く、次に『バリ・ハイ』、その次に『アンカー』という位置付けだ。

『ビンタン』はあるけど『アンカー』はないという店は多いが、その逆は少ない。

アンカービール(澤田オフィス)

 

インドネシアは、東南アジア諸国の中でも酒の値段が高い国だ。だがその分、高温多湿の気候に合ったビールが用意されている。

特に乾季真っ盛りの8月頃に飲む『アンカー』の喉ごしは、一度経験したら忘れられないだろう。

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