ロボットが人に近付くには、超えねばならない「谷」がある

実験で現れた「谷」

研究者らは、80体のロボットの顔を撮影してサンプルを作り、被験者に見せて反応を確認した。

但し、有名人のロボットなどは親近感をもたらしてしまうので除外された。

ロボットのサンプル

source:http://www.sciencedirect.com/

 

もし『不気味の谷現象』が現実に存在すれば、今後社会的に、人間のパートナーとなっていくロボットが備えて行くであろう人間らしさが、ある段階で、人間に不信感や嫌悪感を催させてしまう可能性がある。

実験では、80体のロボットを見た被験者にアンケートを行った。

その結果、ロボットが人間らしさを強めていくに従って、一旦好感度が上がったものの、かなり人間らしくなった段階から、好感度が一気に落ちていくことが分かった。

そして、人間らしさが完璧に近付くと再び好感度が上がったのだ。

つまり、“谷”が現れたのである。

好感度と信頼度のグラフ

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また、研究者らは、信頼性の実験も行っている。古典的な投資ゲームをさせたのだ。

被験者が100ドル持っているとして、ロボットの顔を見て、どのくらいの金額を預けられるかを判断させたのだ。つまり、ロボットからのリターンが大きくなる期待をさせるかどうかを判断させたわけだ。

すると、このテストの相関性は、先の好感度の相関性と同じ曲線を描いた。

つまり、ロボットに対する信頼度にも『不気味の谷現象』が現れたことになった。

森氏の不気味の谷予想グラフ

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