小中学生の学力、県内ワースト2位から数年でトップへ!豊後高田市の「学びの21世紀塾」とは?

豊後高田ルネサンス

豊後高田ルネサンス(文化復興)の契機は、2002年に訪れた。

この年から運用された新学習指導要領、いわゆる“ゆとり教育”により、学習内容・時間の3割減と学校週5日制が始まった。

しかし、これに多くの保護者が当惑する。豊後高田は共働き世帯が多く、市内には大手の塾なども無い。市外の塾へ通わせられる一部を除いた、多くの子供たちは取り残されるのではないか……。

教育こそが地域社会存続の礎になる……、そう確信した豊後高田市教育委員長は市長に、誰でも無料で受けられる“公営の寺子屋”設置を提言。

こうして、永松博文市長を塾頭とする現代の寺子屋『学びの21世紀塾』プロジェクトがスタートした。

 

だが、「“ゆとり”に逆行する政策だ」、「市による無料の学習支援は民業の圧迫だ」といった意見も続出し、事態は難航する。

そんな中で、2003年の豊後高田ショックが起こった。県内の市町村が参加した一斉学力検査で、豊後高田の小中学生の学力は県平均を大きく下回り、23市町村でビリから2番目という結果に終わったのだ。(ちなみに大分県の学力は全国レベルでも沖縄や大阪に次ぐ下位にあり、県内下位というのは全国でも限りなく最下位に近いことを意味する)

この衝撃の結果を受け、21世紀塾プロジェクトは本格的に始動した。

 

21世紀塾の注目すべき点は、以下の3つが挙げられる。

■1:人的・箱物資源の有効活用
■2:町全体で子育て・教育、新事業の創出
■3:現役教師・市の財政への負担軽減

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