「本物」に近づく義手のテクノロジー、進む低コスト化。スマホでパターン学習も

規制論は正統的か?

義手の低価格化は、特に子どもたちにとっては朗報である。

これは義足でもそうだが、子どもは当然ながら日々成長している。それに合わせた義肢の交換は欠かせないが、先述の通りそれなりのものを作るとしたら、経済的負担が巨大なものになってしまう。

だから、子どものうちは関節可動が一切ない簡単な(すなわち低コストの)義手しかはめられない……という例が多いのだ。

3Dプリンターは、そのような現状をもはや覆しつつあるのだ。

拳銃製造事件を取り上げ、3Dプリンター規制論を唱えるのはもちろん各人の自由である。だがその規制が成立したとして、それが義手を待ち望む子どもたちにどのような影響を与えるのかを考えることは、大人としての義務ではないのか。

「悪用される危険性があるから所持を規制しよう」という発想は、いささか短絡的のような気がするのは筆者だけだろうか。

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