PHVやFCVなど、2015年次世代環境車の最新トレンドを振り返る

急がれるNOxとCO2の排出量低減

また、CO2(二酸化炭素)排出量についても、2021年までに2015年の130g/km(燃費換算17.8km/L)から95g/km(24.4km/L)以下に低減する必要が有る。

こうした状況を踏まえ、欧州車メーカーはこれまでの技術の延長線上では規制値クリアが困難と判断、日本メーカーが先行して開発してきた環境技術を競って取り入れ始めた。

ちなみに、HV(ハイブリッド車)のトヨタ『プリウス』(89g/km)は、現時点で既にこのCO2規制値をもクリアしている。

一方、米国ではカリフォルニア州のZEV(Zero Emission Vehicle)規制強化に伴い、2018年モデル(2017年式新車~)より、エンジン走行を主体とするHVがZEVの定義から外され、少なくとも“PHV”である必要が出て来た。

こうした背景から、今年は各社からPHVの新型車発表、投入が相次いだ。

 

続々と各社がPHVを市場投入

BMW_X5_xDrive40e

source:https://www.press.bmwgroup.com/

 

BMWは昨年12月、コアモデルの全てにPHVモデルを用意するとの意向を表明、今年9月にはBMWブランド初となるPHV『X5 xDrive 40e』シリーズの受注を日本でも開始した。

今秋のフランクフルトモーターショーでは、EV走行が約40km可能な2シリーズの“225xe”と3シリーズの“330e”を初公開。

※ BMW Group at the 2015 Frankfurt Motor Show – YouTube

 

また、Audiも今年11月、PHEVの“Audi A3 Sportback e-tron”を日本へ導入。

150ps/25.5kgmのパワー/トルクを発揮する直噴ターボの1.4 TFSIエンジンに加えて、駆動用モーターと外部から充電が可能な高電圧リチウムイオンバッテリーを搭載、EVモードで52.8kmの走行を可能にしている。

※ Audi A3 Sportback e-tron – YouTube

 

モーターのみで日常的な走行が可能であり、最高速は130km/hに達する。

エンジンとモーターを併用したハイブリッドモードでは23.3km/Lの燃費と、0‐100kmを7.6秒で加速する俊敏なパフォーマンスを両立している。

ボルボもSUVのPHV“XC90 T8”を発表しており、今年10月には2020年までに世界販売の10%を電動化する方針を発表、全ラインナップにPHVを設定すると宣言している。

Volvo_XC90

source:https://www.media.volvocars.com/

 

国内では来秋、トヨタがモーターによる走行距離を倍増させた次期『プリウスPHV』を発売する予定だ。

ホンダも2018年から米国にPHVを導入する方針を明らかにしており、今後世界中で発売していくとしている。

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