洗濯機の仁義なき戦い「 縦置き式」の王座は揺るがず?

苦境に立たされたドラム式

続いてはドラム式について。この様式の洗濯機は、現在苦難に立たされている。

その理由は、賢明なる読者の皆様はご存知だろう。世界各地でドラム式洗濯機に子どもが閉じ込められるという事故が多発しているからだ。

我が国でも今年6月、悲惨な事故が発生してしまった。7歳の男の子が洗濯機の中に入り、出られなくなってしまったのだ。男の子はそのまま窒息死した。

この事故に関して、ネット上では「親が悪い」という声も聞かれる。だが人間の深層心理は、ネット上には決して現れないものだ。「親が悪い。メーカーは悪くない」と叫んでみても、いざ自分が洗濯機を買うとなるとドラム式を避けてしまう。

例えば、価格ドットコムで洗濯機の売れ筋上位20位(2015年12月1日時点)を見てみても、ドラム式はわずか4機種しかランクインしていない。あとの16機種は縦置き式すなわち上開きの製品だ。

<ふたにゴムバンドをかけて子供が開けられないようにするといった生活の知恵も紹介しているが、担当者は「たとえ内側から開けられる仕組みでも、子供が操作できるとは限らない。どんな機種であっても中に入らせないことが一番だ」と話している。(日本経済新聞 2015年6月28日付記事より引用)>

 

各メーカーはこの問題に対し、様々な手段を講じている。だがドラム式の構造があのような形である以上、工夫にも限界があるようだ。

これは逆に言えば、縦置き式洗濯機がまだまだ主力製品の座を守っているということでもある。

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