石油の不溶物を電気に!鹿島製油所のSDA装置で2016年開始の「ENEOSでんき」へ活用

注目は「SDAピッチ」

第3号発電設備

source:http://www.noe.jx-group.co.jp/

 

注目は『SDAピッチ』。

これは、ボイラ・タービン発電施設、つまり火力発電の燃料として使える。

JX日鉱日石エネルギーでは、このボイラ・タービン発電施設を鹿島北共同発電(茨城県神栖市)より購入し、『SDAピッチ』を燃料にできるように改良。

発電した電力は、業務用や産業用に使うと共に、2016年4月からスタートする家庭用電力の『ENEOSでんき』にも使用される。

『ENOSでんき』は、来年スタートする電力の自由化により、JX日鉱日石エネルギーが新たに始めるサービス。ご存じの通り、この新制度は、電力の一般家庭販売に新規事業者が参入できるようになるもので、同社もこれに名乗りを上げているのだ。

ちなみに、『SDAピッチ』などになる重質油は、沸点が高いアスファルトなどの残渣(ざんさ)成分、つまり石油製品の生成後に出る不溶物が多い。

その処理の仕方によっては環境に悪影響を与える可能性が高く、近年需要も減退しているという。今回のSDA装置は、そんな重質油を、できるだけクリーンに処理する方法のひとつだ。

いずれにしろ、今回の新装置導入は「石油の残渣(不溶物)を電気へ」という、新しい試みだ。

原発の稼働が止まっている日本では、電力の確保は最重要課題のひとつだけに、今後も注目だ。

 

【参考・画像】

※ 鹿島製油所における溶剤脱れき装置および発電設備の竣工式について – JX日鉱日石エネルギー

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