【未来探訪#004】教えて、新保先生!日本「ロボット立国」への道

ロボットが活躍する道筋を示すのは人間

新保先生、赤坂先生と両氏には『ロボット法』とロボット社会、そして人間とのかかわり合いについて深くご説明いただいた。

特に印象的だったのは、「ロボットを規制するための『ロボット法』」なのではなく、「ロボットのできること、可能性を拡げるための『ロボット法』」であるということ。

つまり、現在進行形で瞬く間に発達している人工知能やロボットを、活かすも殺すも我々人間の腕の見せどころだ。

また、日本の“ロボット立国”には、リスクを恐れぬ姿勢で積極的にイニシアチブをとっていく必要がある。

 

その裏で、日本では実に49%もの労働人口が人工知能やロボットにとってかわられるのでは? という試算データもある。

ロボット社会の実現で、社会がより豊かになるであろうことは疑う余地もないが、労働市場において脅威となる可能性があることもまた事実だ。

しかし、それは甘えとも言える。人間にしかできないこと、ロボットにできること、あるいはロボットにしかできないことという、労働力の供給状況を把握し、より各々のクリエイティビティを研ぎ澄ませることで、自らの道筋を示す必要があるだろう。

人工知能、ロボット、そして『ロボット法』。

もはや、これらのテーマは“他人ごと”でない“自分ごと”の時代が訪れている。

 

【取材協力】

新保 史生 – 慶應義塾大学総合政策学部
『ロボット法学会』設立準備研究会、発起人の一人。
専門は、憲法、情報法。ネットワーク社会における法律問題を研究。現在は慶應義塾大学総合政策学部で教授を、経済協力開発機構(OECD)では『デジタル経済セキュリティ・プライバシー作業部会』副議長を務める。

赤坂 亮太 – 慶應義塾大学SFC研究所
應義塾大学大学院メディアデザイン研究科KMD研究所リサーチャーにして、同大SFC研究所の上席所員。
新保氏に同じく『ロボット法学会』設立準備研究会、発起人の一人である。

【画像】

※ Julien Tromeur / Shutterstock

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