脳内に、音楽専用の神経細胞

音楽への反応に特化された神経集団

今回の発見は、fMRI(functional magnetic resonance imaging)データから、神経集団を特定するという新しい方法を利用した。

この方法で、言葉や音楽に選択的に応じる神経細胞集団が、機能別に6つ特定された。

これまでは、音楽に選択的に反応する明瞭な状態を確認する事ができていなかったので、今回の結果は非常に注目すべきものとなった。

その結果、発見した神経反応が、非常に音楽に特化されていたことがわかり、これまで想像していた、音楽への反応が他の神経機能に便乗しているという考え方をすることが、難しくなったと言うことだ。

 

この調査を行う為に、研究者等は10人の被験者の脳をスキャンした。

その際、話し声や足音、車のエンジン音、電話の呼び出し音など、165種類の音を被験者に聞かせている。

スキャン

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しかし、脳の聴覚系での音ごとのマッピングは困難だった。それはfMRIの空間分解能が粗いためだった。

fMRIの最小単位の計測ボクセル(2次元のピクセルに対する3次元の概念)では、何十万から何百万ものニューロンの反応が反映されてしまうからだ。

そこで、研究者等は複数の基礎的な神経反応の混合状態から、各ボクセルをモデル化する技法を使った。その結果、各音に固有の反応パターンを示す6つの神経集団を特定できたのだ。

この6つの反応パターンで、何万ボクセル全体の反応変化を説明できるようになった。

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