「NewsPicks」100万ユーザー突破、経済メディア世界一は実現可能か?梅田代表と佐々木編集長が語る想い

専門性の帰還/RETURN OF THE EXPERTISE

2015年3月、『NewsPicks』は有償で活動するプロピッカーをコミュニティへ投入した。

元mixiの朝倉祐介氏や教育経済学の中室牧子氏、経済評論家の山崎元氏、永濱利廣氏など、各分野の専門家16人からなるプロピッカーは、注目すべきニュースを正しく選び、的確で専門性と付加価値の高いコメントを打ち、コメント欄での良い緊張感を保持させるという役割を担う。

ニュースのもつ潜在能力を覚醒させ、コミュニティを正しき道へと導く存在だ。

投入と同時期に、コメントの表示アルゴリズムも変更され、プロピッカーに代表される“信頼のおける人物”の良質なコメントが“人気コメント”として上位に表示されるようになった。そのニュースにとって、価値が高い補足情報がダイレクトに紐付けられたことにより、ニュースへの理解も一層深まるように改善された。

これまで、ユーザーの増加に連れて埋没しかけていた“専門性”という本来の強みを、注目度を高めることで改めて発揮させ、世に問おうという試みだ。

 

4月にはユーザベースから分社化され、株式会社ニューズピックスが誕生。梅田氏が代表に就き、佐々木編集長が取締役となった。リクルートホールディングス傘下のファンドを通じて資本業務提携も結ばれる。

 

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6月には、早くも第2期プロピッカーが発表される。

ネスレ日本CEOの高岡浩三氏やサンリオ常務取締役の鳩山玲人氏、トップアナリストの野崎浩成氏、現職の自民党衆議院議員小林文明氏など、またもやビッグネームが揃い、コメント欄は活況を呈する。

また、インフォグラフィックを駆使した人気連載記事だった『ネット四天王のすべて』が書籍化され、スマホ時代のニュースや情報の見せ方に改めて注目が集まることになった。

会員登録数は60万人を超え、デイリーアクティブユーザー(DAU)も25万人と発表。有料会員数も年内中の1万人達成が見通され、ユーザー数100万人も視野に入った。

『スマートニュース』や『グノシー』は、この頃に1,000万ダウンロードを達成。その差は依然として大きいままだが、マスを追い求め続ける“メジャー”としての宿命を背負ってしまった両者との方向性の違いは明白で、比べることの意味も最早無い。

7月時点での『NewsPicks』の数字を日経新聞電子版と比べてみよう。(数字は推計)

 

■登録会員数

日経:275万人 vs NP:65万人

■有料会員数

日経43万人 vs NP:7千人

 

立ち上げからわずか2年弱、経済メディアの巨人の背中がようやく見えてきた。

 

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