電気がなくても食料の鮮度が長持ち!テント型のソーラー保管庫が画期的

わずかな水とソーラーパワーで食料の鮮度をキープ

ベルギーの起業家アルネ・パウエルズ(Arne Pauwels)氏は、収穫後の保管段階での食料廃棄量を軽減するソリューション『Wakati(ワカチ)』を開発。

これまでに、タンザニアやウガンダなど、13カ所で実証テストを行っている。

『Wakati』は、太陽光エネルギーを活用したテント型食料保管システムだ。

3ワットの小型ソーラーパネルで発電したエネルギーを使って、6.7オンス(約190ミリリットル)の水を蒸発させ、テントの内部に適度な湿度をもたらすことで、野菜や果物の鮮度を、最長10倍も、長持ちさせることができる。

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source: http://www.wakati.org/

 

青果物の鮮度の決め手は、温度ではなく、湿度

『Wakati』の基本的なメカニズムは、パウエルズ氏が、アントワープ大学(University of Antwerp)の修士課程に在学中、卒業研究を通じて構築したもの。

収穫前の農作物は、温度の高い土壌でも新鮮であることから、青果物の鮮度を保持するために重要な要素は、温度ではなく、水分補給であることに気づいたという。

既存の恒温高湿庫は、食料の鮮度を保持する手段としてすでに広く活用されているが、大量の水を消費するため、水資源が希少な地域に適しているとはいえない。

そこで、『Wakati』では、テントの構造を応用し、内部に水蒸気を閉じ込めることで、少量の水でも、高湿な空間を創り出す仕組みとなっている。

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