銃大国アメリカの鍵を握る企業「スミス・アンド・ウェッソン」とは?

株価を支えるもの

銃器メーカーや全米ライフル協会が、声高に「銃規制反対!」を唱え、子飼いの政治家に何度も演説をさせているには訳がある。

銃の潜在需要を呼び起こすためだ。

その試みは成功しつつある。アメリカ国内で相次ぐ乱射事件は、同時に銃の駆け込み需要を発生させる大きなきっかけとなった。S&Wの株価も、2015年の間に堅調な伸びを見せている。

「銃がなければ我々は殺される」と、全米ライフル協会や保守派の政治家が何度も訴えかけた結果である。

そして話は最初に戻る。2015年1月5日、S&Wの株価は、この日だけで11パーセントも高騰した。

画像はヤフーファイナンスより

source:http://finance.yahoo.co.jp/

 

「銃がなくなることへの危機感」を最大限に利用し、平時でも安定した会社経営を確立させつつある。

政治家にとって、銃器メーカーからの支援は非常にありがたいものだ。選挙が近づいた候補者は、企業から直接献金を受けなくてもいい。

「銃規制に断固反対」と言っていれば、あとは全米ライフル協会がテレビコマーシャルを作ってくれる。広告費用という、議員事務所の経理担当が、最も苦悩する課題が解消されるのだ。

あの時オバマ大統領が流した涙は、そんな構図に半ば絶望する悔し涙でもあるのではないか。

 

【参考・画像】

Smith&Wesson

Yahoo!ファイナンス

※ fusho1d / PIXTA

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