パイプカットの必要がない!避妊の常識が変わる、埋込型避妊具でテクニカルに避妊

スイッチで切り替え可能

Woman hand holding some like a blank object isolated on a white background

source:https://www.bimek.com

 

この避妊バルブ、名称は『Bimek SLV』という。男性の精巣から前立腺に向かう精管の途中に手術で装着する。

バルブには、まるで家庭用照明スイッチのような開閉スイッチがついていて、それを閉じれば精子は前立腺のほうに送られなくなり、性交をしてもパートナーを妊娠させることはなくなるという。

『Bimek SLV』のサイズは7×11×18mm。重量は2g。体内埋め込み用医療器具によく使われる“PEEK Optima”という樹脂で作られていて、アレルギー等の心配もまずない。

メカニカルな機構なので電池などは不要。スイッチも体内に埋め込まれる形になるが、体外からさわって操作することができる。

陰嚢の上部裏側あたりに設置すれば、皮膚もやわらかいので操作しやすいのだろう。

 

なお、“閉”にするのは簡単だが“開”にするためには、反対側のプッシュボタンを押しつつスイッチを操作する必要がある。

誤操作で妊娠してしまうことを防ぐための、セーフティ機構だ。

 

能力は回復する

手術に要する時間は約30分。パイプカットとほぼ同様だという。バルブを『閉』にしてから、避妊が確実になるには約30回の射精または3~6ヵ月の期間が必要だが、バルブを『開』にすれば、すぐに妊娠力は回復する。

海外の事情はよくわからないが、日本では避妊にコンドームを使う方法が普及している(と思う)ので、あまりピンとこないかもしれない。

しかし、パイプカットと比べるなら、パイプカットが一度やってしまうと再手術をしても妊娠能力が回復するとは限らないのに対して、この『Bimek SLV』は“開”にすれば確実に妊娠能力が復活するようだ。

例えば、結婚はしたけれど、もう少しキャリアを形成するまでは妊娠したくない、もう少し経済的に余裕ができるまでは子供ができると困る、というようなカップルの場合には非常に有効だろう。

もっとも、陰嚢のなかに長さ18mmものデバイスが2つ(通常、精管は2本あるので)入るというのは、抵抗を感じる人も少なくないだろう。

 

蛇足だが、つけ加えておきたい。女性の妊娠のしやすさは年齢とともに低下する。子作りを遅らせた結果、不妊に悩んでしまうことは避けたいだろう。

『Bimek SLV』のような器具を使って子作りを遅らせる場合、そういったリスクは予め認識しておいたほうがいい。

 

【参考・画像】

※ Bimek SLV

【動画】

※ Bimek SLV – The New Contraception for Men – Vimeo

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