【未来探訪#007】便利さが普及のカギ!DMM.make AKIBAが考えるIoT

多分野からの参入で盛り上がる

-IoTは、今かなり話題にはなっていますが、一般的には“どんなもの”というのが今ひとつ曖昧な気がします。その辺りはどう思われますか?

橋場氏、

<確かに、あまりにも幅が広すぎて、分かりにくいというのはありますね。私自身もそうですが、どこまでポテンシャルがあって、何がどうできるのかが、今ひとつ分かっていない。

ただ、いろんな分野から参入できる可能性のある領域であると言えるでしょう。面白い例では、うちの会員さんでファンションデザイナーの方がいらっしゃいます。

その方はIoTやセンサーなどのテクノロジーをファッション表現に活用した創作活動を行われています。

必ずしもエンジニアの方が作らなくてもよいと考えます。様々な分野からIoTという領域に切り込んでもらえば、多種多様な面白い製品が出てくるはずです。

 

PCやスマホでできないことをIoTで

DMM.make AKIBA06

 

岡島氏、

<今、IoTで面白いアイデアを出す人には、元々インターネットの仕事をしていた人たちが多いですね。

2008~2009年頃、インターネット分野の企画や開発をしていた人の中から、PCや携帯電話のブラウザ内だけではできないサービスを作りたくなる人たちが出てきました。

例えば、何かの作業を行う際に、自動で脈拍を計測し「今は脈拍が上がって落ち着いていない状態なので、もっと落ち着いた時に作業をすすめよう」という風に、脈拍を元にした意思決定デバイスのようなハードウェアを作りたいとします。

が、その実現には脈拍を測る技術が必要です。そのためブラウザだけでの実装は難しいことが予想されます。

このように、現状の課題をテクノロジーで解決しようと考えたときに、PCやスマホだけでは限界があるということに気づき始めた人たちが、増えてきています。

IoTの捉え方の一つに

「ウェブサービスを、どう現実に引っ張り出すか? 」

といった視点があると思います。

ウェブ上のインターフェースが、今まではPCやスマホだけだったのが、これからはペットボトルのふたやイスなどになるかもしれない。ウェブのサービスやインターネット上のリソースにアクセスするためのインターフェースが増えることが、IoTのひとつの側面と言えるでしょう。

イスやテーブル、窓ガラスなど、いろんなものがインターネットに繋がる……、それを突き詰めていくことで、2020年以降の未来が見えてくる。

だから、インターネット側の人たちが、今後さらに参入することで、IoTの様々な可能性が見えてくるかもしれません。>

 

-IoTで成功するには、ハード系よりウェブ系の人が有利なんでしょうか?

岡島氏、

<必ずしもそうではないです。どっちが有利というより、ウェブ屋さんとハード屋さん、それぞれの畑の人が持つアイデアが合体したときに、面白い製品が生まれると思います。

なので、(前回紹介した)いろんな分野の人たちがコミュニケーションをとることが重要です。

様々な分野の人たちが集まれば、一人でやるより開発のスピードも価値も、グッと上がるはずです。

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