「ストリートアントレプレナー」という言葉を知っているでしょうか。まだあまり聞きなれないかもしれないこの言葉、実は今ホットで新しい起業家像になりつつあります。今回は慶應義塾大学総合政策学部教授で大阪府等の特別顧問(政策顧問)等を歴任されてきた上山信一氏が、ストリートアントレプレナーとは何かを語ります。
ストリートアントレプレナーは、いわゆるアントレプレナー(起業家)の一つの形態のこと。起業家というとシリコンバレーのハイテク企業やIPOで大金持ちになる等の印象が強い。しかし彼らの目的は衰退した商店や友宅をリノベーションしてシェオフィスやホステル、ショップにする。それを通して街を元気にする。短期のうちに会社を成功させ一獲千金をめざすものではない。彼らももちろん事業では儲けるが、それだけでなく仲間と共に町全体を変えていく。いわば等身大の起業家なのだ。彼らは自分の手が届く、身近な地域にピントを合わせていることが特徴だ。一般的な起業家はゼロから社員を集め、売り上げと利益をドライブに頑張る。でもストリートアントレプレナーは最初から地域とつながり、自分の事業だけでなく、周辺の店舗や施設の成長をいつも考えている。周りも発展させることで街全体を活性化させ、ビジネスの持続性を担保していく。このように、ストリートアントレプレナーは地域で事業を展開する起業家の顔を持ちつつ、地域活性化の担い手でもある。
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