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中学受験をすると息子が言い出した!?

「子育ては悩みが尽きないし、楽しい」と語るのは、コルク代表の佐渡島庸平氏。子供たちが成長にするにつれて、子育ての質が変わってきますし、悩みも増えてくるはずですよね。今回は、佐渡島氏の長男が、塾に通い始めてから“中学受験”に挑戦したいと言い出したエピソードについて語っています。

子育ての楽しさは、未来がわからないところにある。

子供がどんな大人になるのか。想像がつかないから面白い。ただ、同時にあまりにも何もわからないと、流石に不安になる。安定して欲しいという思いと、奔放でいて欲しいという思いの間を揺れ続ける。

だから、子育ては悩みが尽きないし、楽しい。

次男が不登校であることを先週のnoteで書いたが、長男も学校へ行ってない。

不登校の子供の多くは、学校へ行かねばいけないと、どこか引け目を感じることが多いらしい。だが、こちら側がスッキリするくらい、堂々と自分の意思として、長男は学校へ行かない。

メダカを育てたり、動画を作ったり、手品を学んだり。好き勝手に過ごしていて、どんな大人になるのか想像がつかないのが楽しくもあるのだが、社会とつながりを持てないまま、ずっと家にいることになるのではないかと不安になる。

福岡に移住したら、学校に通うと長男は宣言していた。しかし、やっぱり行かないと決意を翻した長男は、急に塾に行くと言い出した。そして、複数の塾のテストを受け、一つの塾に通い出したのだが、えらく嬉々とした様子だ。

九州を拠点している『全教研』という学習塾で、そこの授業がとても面白いらしい。また、勉強するほど、自分の偏差値があがることにやりがいを覚えているようで、「たった1ヶ月で偏差値が、これだけあがった!」といった具合に、勉強の成果を声高に報告してくる。

ぼくとしては、ずっと家にいることは不健全だと思っていたから、息子が楽しそうに塾に通うことは喜ばしい。さらに、中学受験にも挑戦したいと言い出している。

勉強しだしたことで、少しホッとしたところはある。ただ、本当にコレでいいのか……。そんなモヤっとした感情が湧いてくる。


ぼくは、子どもたちの欲望がどんどん湧く環境を用意して、欲望に素直に生きてくれればと思っている。だから、中学受験に挑戦したいと息子が思うなら、ぼくはそれを応援したい。

一方で、その選択が普通すぎて、面白くないと感じているのも事実だ。

受験勉強は正解が明確なので、やればやるほど、テストの点数はあがる。わかりやすく成長実感を得られやすく、のめり込んでいく気持ちは理解できる。でも、せっかく挑戦するなら、答えが用意されているものではなくて、息子もぼくも、どうなるかわからないようなものに挑戦してほしい。

受験勉強を応援するだけは面白くない。それで悩んでいたら、面白い話が最近、よく僕が話題にしている『雲孫財団』で持ち上がった。

糸島にもツリーハウスでもいいから、自分たちで何か建物を建てたいという話になった。そのプロジェクトリーダーを長男にやらせてみてはどうかとなったのだ。

ゼロから家を建てるには、様々な調べものが必要になる。建築の知識も必要だし、数学の知識も必要だ。それぞれの材料や工具の値段や、難しい工程を外部にお願いする場合はその費用も調べないといけない。どれくらいのお金を出してほしいかのプレゼンをする必要もある。専門家を調べて話を聞きに行ったり、手伝いを依頼することも必要になる。

そもそも、どういう家を建てるのかという構想も大切だ。その過程で、「いい空間とは何か」「過ごしやすさとは何か」といった抽象的なことも考えないといけない。正解がないものを、自分で考えないといけない。家が完成した時には、ものすごく高い満足を得られるだろう。

大人でも、満足できる形にできるかわからないプロジェクト。

そのほうが、中学受験よりもずっと息子をたくましくしてくれる気がする。
今のところ、息子はやってみたいと乗り気だ。

さて、ツリーハウス計画。本当に動き出すのか。乞うご期待。


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