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茂木健一郎氏が教育論に言及…理想の制度設計より「学びのブリコラージュ」!?

10月5日に茂木健一郎氏がTwitterを更新。新たな時代に合った教育として、さまざまな制度改革が行われている昨今、茂木氏の考える教育のあり方を語っています。

茂木氏が語る「学びのブリコラージュ」とは?

教科担任制導入(※1)をはじめとして、従来の教育に対する反省から新たな制度設計が進む昨今。しかし茂木氏は教育に対して「根本から変えようとするならば、合意形成も大変だし制度設計も困難である」と主張しました。

その上で、教育に必要なのはフランスの社会人類学者であるレヴィ・ストロースが言う「ブリコラージュ」であると提言。ブリタニカ国際大百科事典によると(※2)、レヴィ・ストロースが言うブリコラージュとは“「未開」社会の思考では,身近な具体的対象が状況に応じてさまざまな意味をもつ記号として用いられる。これを,ありあわせの物でやりくりするブリコラージュにたとえた”とされており、すでにあるものを使ってうまく対応することを表しています。

茂木氏は「理想のシステムや学校を追うのではなく、今あるものをうまく使って、組み合わせて学んでいく」「現状にさまざまな不備があったとしても、与えられた条件の中でベストを尽くす」と、制度設計に依存することなく、学び手による主体的な学習姿勢が重要であると語りました。

主体的な学びには評価する「インテリジェンス」と達成の「基準」

さらに茂木氏は主体的に学びを得るためには、“現状においてどのような学びの手段があるかを把握し、評価する「インテリジェンス」は大切だし、また、すぐれた達成の「基準」を持つことも不可欠となる”と語ります。最後に「学びのブリコラージュのたくましさをいかに伝えるかが教育の革新的なスタートアップとなる」と文章を締めました。

教育現場が新しい形へと変わる中、本当に必要なのは今あるシステムをうまく組み合わせて理想の教育を手に入れることではないでしょうか。茂木氏の発言は制度を改めるのではなく、学び手一人ひとりが、すぐにでもスタートできる提案となりました。

【画像・参考】
※1 教科担任制の導入が令和時代の学校教育にもたらす変化 – 日本教育新聞
※2 ブリコラージュ – ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
※JenJ_Payless/Shutterstock