コンビニでプラスチック製のカトラリー(スプーン、フォーク等)を受け取らないといった消費者に対して、ポイントを付与する制度を新たに設ける方針を、環境省が発表しました。
進み続ける環境汚染問題に対応すべく打ち出されたこのシステムに対し、さまざまな意見が寄せられています。環境省が打ち出したこの取り組みは効果的なのでしょうか。そしてこの制度に対し、国民はどのような反応を示しているのでしょうか。
環境配慮の消費行動にポイント付与
NHKによると(※1)、「国内の温室効果ガスの排出は家計に関連するものが全体の6割程度を占めるとされ、環境省は「脱炭素社会」の実現に向けて、ライフスタイルの転換を推し進める必要があるとしています」とのことで、これを促進すべく、環境に配慮した消費者の行動に対してポイントを付与する制度を設ける方針を固めたようです。
「自宅の電力を再生可能エネルギーで発電されたものに切り替えたり、コンビニでプラスチック製のスプーンやフォークを受け取らなかったりした場合」などにも、ポイントが付与される方針だそう。
世間の反応
この方針に対し、SNS上ではさまざまな声が上がっています。
このように、効果的ではないという意見は多く見られました。極端ではありますが、プラスチックを禁止にしたり、食品の期限を段階的に設定して値引きを義務にしたりしなければ、大幅な削減は期待できないかもしれません。
ポイントの場合、付与された後に換金する、商品と交換するといった手順が発生し、それを手間と捉える意見もありました。このように優遇税制のほうが嬉しいという声も多く上がっています。
コンビニを運営する側、店員側の立場で考えると、より手間が増え、接客対応がよりハードになることを懸念する声も見受けられました。
環境への配慮、どうすれば
このように、環境に配慮した行動に対してポイントを付与する制度に対し、効果が出ない、期待できないといった意見も多くありました。
我々がすべきことは、プラスチック製品を極力使わないライフスタイルへ、一人一人が転換していくことかもしれません。プラスチックだけでなく、環境汚染を進めてしまう行為をしていないかという意識を持ち続けることで、少しずつ問題解決の道が開かれていくはずです。
【画像・参考】
※1環境配慮の消費行動にポイント付与 環境省が制度創設の方針 – NHK
※soraneko/Shutterstock