政治/経済

ホリエモン、HPVワクチンの政府の対応に苦言!「チキン大臣でしたね」

子宮頸癌や肛門癌の予防となる“HPVワクチンの積極的推奨”の見送りについて田村厚労相が言及したという報道(※1)が話題になっていて、堀江貴文氏含め、多くの人が意見を寄せています。

田村厚労相がHPVワクチン積極的推奨見送りに言及

8月31日のBuzz Feedの報道(※1)によると、“田村憲久厚労相は8月31日、閣議後の記者会見で、この積極的勧奨再開について「なるべく早く方向性を」と語りながらも、コロナ対応を理由に時期については明言しなかった。事実上、判断を先送りしたとみられる”とのことでした。

国が積極的勧奨を控えて8年以上も経っており、自治体で接種が勧められているものの接種率が上がらないのはなぜなのでしょうか?

報道(※1)によると“HPVワクチンは2013年4月、小学校6年生から高校1年生の女子は公費でうてる定期接種となったが、接種後に体調不良を訴える女子をマスコミが「副反応」や「薬害」としてセンセーショナルに報じたこともあり、接種への不安が高まった”とのこと。

しかし「自分が対象者であることも知らずに無料で接種できるチャンスを逃す女子が増えたため、厚労省は昨年10月、自治体に個別にお知らせを送るよう通知した」と述べられており、「接種率は各自治体で回復しつつあり、この効果を見て、厚労省は積極的勧奨再開の手続きを始める準備を進めている」と報じられていますが、田村厚労相は期限について具体的な内容を決めていない状況です。

このニュースに対して、実業家の堀江貴文氏が反応。

この点に対し堀江氏は「やっぱりチキン大臣でしたね、、、」と田村厚労相の対応を批判するコメントをしました。

HPVワクチン積極的推奨の見送りにおける人々の声

堀江氏の発言に対し、同意するが人々がみられました。

「チキンどころか、超無責任です」と対応の仕方に怒りを表すコメントも。

また、“この記事に書いてあることが全てですね。10月までに再開しないとワクチンを廃棄することになるのは、製薬会社の問題であり厚労省は知らないと。供給を減らされたらどうするかについては、「確保に努める」というだけでなんの具体的な方策もない。本当にもらえますかね”と、接種率の低下によるワクチン廃棄について危惧するツイートもみられました。

そして、BuzzFeed Japan Medicalの記者、編集者の岩永直子氏は、報道(※1)の内容から“一つ気になるのは、HPVワクチンを廃棄することがあれば今後の確保は厳しくなるとMSDが警告したことへの見解として、大臣が「新たなワクチンを確保する」と答えたこと。新しいHPVワクチンは承認申請されていないし、9価ワクチンもMSD。新たなワクチンって何?”とツイート。田村厚労相の発言に対して厳しい意見がみられました。

コロナワクチンの接種においても共通することですが、国が具体的な期日を決めなければ自治体は動くことができず、接種率の向上に結びつけることは難しいでしょう。さらに、ワクチン廃棄という最悪の事態も考えられます。

具体的なことを決められないままでは、先送りにする政治が原因で失われてしまう命もあるかもしれません。ワクチン廃棄という事態になれば、国際的な批判も免れないでしょう。はっきりと判断を下す“決める政治”こそが、いま求められているのではないでしょうか。

【画像・参考】
@takapon_jp/Twitter
※1 HPVワクチンの積極的勧奨 田村厚労相「いつまでにとは申し上げられない」と判断を先送り/BuzzFeed Japan
※BlurryMe/Shutterstock