実業家の田端信太郎氏がTwitterを更新。社会保険の値上げの仕組みに対して、否定的な見解を述べました。
田端氏は、「増税は国会の議決がいるのに、社会保険は役人が値上げし放題なの、おかしくないですか? 租税法廷主義に反する」とコメントしました。
国民から徴収するお金を値上げするという構造は同じなのに、社会保険の値上げはあまり議論されないのでしょうか?
社会保険料の値上げに国民の意志は反映されるのか

最近では、岸田文雄首相が所得税の課税などを行い、再分配にあてることを政策として掲げています。特に、年々膨らむ社会保障関係費をはじめ、財源確保を目的として増税するということは何年にもわたって話題に上がってきました。
増税は国会で決められ、特に国民の生活に近い消費税や所得税などは、本来ならば議論になりやすいのではないでしょうか?
しかし、社会保険料の値上げは厚生労働省の管轄下で決定されるため、国会と違って民意が反映されることはないと言えるでしょう。少子高齢化によって必要な財源が増えるのに伴い、国民の負担も増加してきているのが現状です。
強制加入であり、その費用負担が増加しているにもかかわらず、国民がその値上げの議論に参加できない仕組みなのは、田端氏がツイートしたように、増税と同じ視点でとらえると納得いかないかもしれません。
今後も値上げが予想される保険料だからこそ、国民を巻き込んでその賛否について検討していくべきといえます。
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