日本の農業の新しい扉を開きたい、という思い
世界初の閉鎖型植物工場でのイチゴ栽培は、LEDを使った人工光での栽培、ハチを使った受粉方法、といった革新的な技術に支えられている。栽培には化学合成農薬を使用せず、洗わずにそのまま食べられる点も大きな特徴だ。この栽培システムでは、温度、湿度、二酸化炭素などのデータを記録・管理し、大きさ、甘さ、香りなどを最適化。常に一定の品質となるようコントロールしているそうだ。
同社のメソッドを利用すれば、通常一年に1回しか作れない苗を年に最大12回作れるほか、完全閉鎖型植物工場なので、世界のどんな場所でも同様な栽培を行うことができるというから驚きだ。いちごカンパニーのこうした取り組みの裏には、“日本の農業の新しい扉を開きたい”という信念が隠されている。
農業に新規参入する人々に対しては、蓄積した知見や経験などを結集したノウハウをクラウドシステムを通して提供するといい、未経験者でも3ヶ月程の研修で栽培管理できるようになるということだ。
ビジネスとしてだけでなく、社会へのコミットメントまでビジョンに入れた同社のイチゴ栽培。掲げているノウハウ提供が広く行き渡るようになれば、参入障壁は今よりも低いものとなり、農業就業者の下降にも歯止めがかかるのではないだろうか。
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【参考・画像】
※ いちごカンパニー