道路や駐車場の周辺には電気を使用する設備が多くある。その道路や駐車場には日射しが降り注がれている──。
そうだ、道路や駐車場を太陽電池パネルにしたら良いんじゃないか!
そんな発想が「ソーラーロードウェイ(Solar Roadways)」プロジェクトだ。道路や周辺の設備の電力を道路や駐車場に自給させようという発想だ。
そして実際に道路用ソーラーパネルを開発したのが、スコット・ブルソーとジュリー・ブルソー夫妻だ。
まずは実験的な試みとして駐車場に実装して公開された。アイダホ州にある夫妻の研究室の駐車場だ。
このソーラーパネルは発電するだけではない。自分で発熱したり発光したりできるため、例えば雪が降ってもソーラーパネル自体が溶かしてしまう。
そしてブルソー夫妻は、このソーラーロードウェイを実用化するために、クラウドファンディングのIndiegogoで資金集めを始めたのだ。
目標は100万ドル(約1億円)!
ところがこの記事を書いている現在(2014年6月14日)にIndiegogoを確認すると、なんと200万ドル以上も集まっている。目標額の206%だ。
いかに多くの人達が、ソーラーロードウェイプロジェクトに共感しているかが分かる。
ソーラーロードウェイプロジェクトでは、他にも5万ドルの民間助成金や連邦高速道路局からの資金調達プログラムの支援も受けている。
インフラを整備しようというプロジェクトだけに、莫大な費用が必要だが、資金調達の目処はついたであろう。