日本公式発売の話題が取りざたされるなど、徐々に盛り上がりを見せていると言える「Google Glass」。
今回は、世界で実際に使用されていたり、採用を検討されたりしている活用事例を3つ、紹介してみよう。
1:ドバイの警察が取り締まりに
まずドバイのニュースから。ドバイ警察は違反者の写真を撮影してデータベースにアップロードするアプリとナンバープレートから車の所有者を割り出すアプリを開発し、テストを行っている。
テストがうまくいけば製品版のGoogle Glassを採用する予定だ。
2:聴覚障害者向けに手話を表示する
ブリガムヤング大学の研究チームは、聴覚障害がある方がプラネタリウムでの星座などを説明するナレーションを聞く際に、Google Glassで手話を表示するプロジェクト「Signglasses」を計画中。
身体のハンディを補う用途でも活躍が期待される。
3:サッカーのレアルマドリードが試合に
スペインサッカー「リーガ・エスパニョーラ」の名門レアル・マドリードc.f.が、同リーグのヘタフェ戦でテストを行い「Google Glassは非常に役に立つ」とコメントした。
画面には相手選手のスタッツやデータが表示される仕組みとなっており。スポーツの強豪クラブの更なる躍進に一役買う可能性が出て来た。この他にもNHLのワシントン・キャピタルズやテニスのロジャー・フェデラーもテストを進めているという。
Google Glassと未来の生活
政府機関やスポーツ、さらにはバリアフリーの用途までにも採用が検討されるGoogle Glass。その無限大の応用幅を活かし、人々の生活をより多彩に、便利に、そして健全なものにしていくことが理想とされるだろう。
今回紹介した3つはほんの一部に過ぎない。
製品の普及とともに、今では全く予想できないような使い方が表出してくる可能性もあり、そのコンセプトによっては社会全体にとてつもなく大きなインパクトを与えることになるかもしれない。
当然、盗撮やプライバシー侵害、スマホ中毒の延長、など様々なリスクも予見される。しかし、新しい技術を有効に活用するということは常に、私たち人間の手に委ねられているという大事なことに改めて気付いた。
*参考:Dubai Police to use Google Glass | GulfNews.com
*参考:Google Glass adaptation opens the universe to deaf students