仕事で助けてくれた同僚や先輩に、お礼の言葉だけでな物足りないけど、お礼の品を手渡しするのも大袈裟だなぁ、というときがある。
あるいは最近会っていないけど、そういえばもうすぐアイツの誕生日だったなぁ、と思い出したら、久しぶりに何かしてあげたくなったけど、何がよいだろう……。もし、相手と普段からLINEでもやりとりしているなら、これからはLINEでさりげなく、ちょっとしたお礼を届けてみたらどうだろう。
LINE株式会社は2015年4月3日、LINEで商品を購入してプレゼントを贈れる『LINE ギフト』を開始した。もともとは2014年11月から『LINE MALL』で試験的に行っていたソーシャルギフトサービスだったのだが、好評だったため独立したサービスに移行したものだ。
この『LINE ギフト』、カジュアルな贈り物をしたい、というニーズを掘り起こすのではないだろうか。
住所を知らなくてもLINEで繋がっていればギフトを送れる
『LINE ギフト』はLINE上の知り合いにプレゼントを送れるサービスだ。カジュアルにギフトを贈れる秘訣は、相手に住所を聞かなくてもよいことだろう。
これは画期的かもしれない。何しろ住所を確認する段階で送る側は構えてしまうし、送られる側もかしこまってしまうだろうからだ。しかし『LINE ギフト』では、ギフトを贈られた側が送り先の住所を入力すればよいので、送り主は相手の住所を知る必要がない。また、電子チケットタイプのギフトであれば、受取人にとって都合のよい店舗で、商品を交換できる。
この仕組みがあれば、非常に気楽にギフトを贈ることができるだろう。
ギフト商品にはこれまで提供されていたボディケア用品、ベビー用品、アルコール類があるが、これらに加えて、よりカジュアルに贈れるスターバックスのギフトチケットや、ファミリーマートの『FAMIMA CAFE』、ローソンの『ウチカフェプレミアムコーヒー』やロールケーキ、からあげくんなどが用意されている。
ちょっとしたお礼にコーヒーを贈れるなど洒落ているし、贈られた方も嬉しいけれど重くない、という気軽さがウケそうだ。もちろん、ただ贈るだけでなく、メッセージも伝えられるから、相手もなんでギフトが贈られたのか戸惑うことがないだろう。
ソーシャルギフトサービスが人のつながり方を変えるかも?
LINEは既に国内で5,000万人以上のユーザーを持っている。これらのユーザーは、すぐにでも『LINE ギフト』でギフトを贈り合えるのだ。それを考えると、これまで今ひとつ盛り上がっていなかったソーシャルギフトサービスという分野が、一気に活性化する可能性も秘めている。
また、ソーシャルギフトサービスが盛り上がれば、それほど密な関係ではない(つまり住所も知らない)相手にも、気軽に贈り物ができるという文化が生まれる。『LINE ギフト』のようなソーシャルギフトサービスは、経済効果もあるし、人とのつながり方も微妙に変わっていくようで、興味深いサービスであるといえそうだ。
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【参考・画像】
※ 【LINE】LINE、ソーシャルギフト市場へ本格参入 LINEから直接商品の購入・プレゼントできるサービス「LINE ギフト」を公開 – LINE Corporation
※ LINEでコーヒーをおごろう!友だちに贈り物ができる「LINEギフト」サービスがLINEから利用可能に – LINE公式ブログ