インターネットを開いて、動画を見ていない日はあるだろうか? 『Youtube』、『ニコニコ動画』、『vimeo』などといったサービスを通じて、アーティストの作品を見たり、音楽を聴いて楽しむ人は多いかと思う。
とある調査によると、ストリーミング動画視聴をしている日本人の1動画視聴あたりの利用分数は10分強。これは米国の4.3倍に当たるそうだ。日本人の動画視聴動向として、「インターネットで視聴する割合は少ないものの、一回に視聴する時間が長い」というデータが出ている。
ドワンゴが一風変わったストアをオープン
さてそんな“視聴時間”を長くしている動画サービスの一つに『ニコニコ動画』が挙げられる。特有のインターフェースやコミュニティ機能でファンとの結びつきが強く、動画上にコメントを書いたことがある人もいるかと思う。
そんなニコニコ動画を運営するドワンゴが『ドワンゴジェイピーストア』を開始した。これはドワンゴが運営する音楽サイト『ドワンゴジェイピー』と連動し、アーティストが企画したイベントやチケット、あるいは『ニコニコ動画』で話題となっているクリエイターの作品を販売する通販サイトだ。
サイトのビジョンは“ここだけにしかないものを提供したい”をモットーに3月にオープンした。
モノからファンになる入り口になりうる
これまでクリエイターのファンになるということは、コトから始まることが多かったように思える。つまり『ニコニコ動画』でクリエイターの作品を見て愛着が生まれ、ライブや展示会に行き、物販などにも手を出していく流れだ。
一方『ドワンゴジェイピーストア』では、販売されているモノを見ることでクリエイターの人となりを調べたり、購入することによってファンになるという、クリエイターがお金を稼ぐための支流が生まれたともいえよう。
たとえばオウンドメディアで有名なLIG社なども出品しており、アーティスト(ここでは社員)の作品を見ることや買うことで、これまでリーチしていなかった顧客層にもLIG社の認知度を広めることができる。モノからファンを生み出す導線になる新たな潮流になり得るだろう。
将来的にはクラウドファンディングの形式も視野に
現在『ドワンゴジェイピーストア』では完全受注型の販売をとっているが、将来的には資金の支援者を集めながら具現化していくクラウドファンディングの展開も考えている様子だ。『ニコニコ動画内』の“つくってみた”系のクリエイターの商品化や、アーティストイベントの開催などをファンが一緒に支援しながら作りあげることも可能になることが考えられる。
商品化してほしいものなどの意見も募っているとのことなので、サイトから問い合わせてみて欲しい。 まだ埋もれているアーティストにとって新たな未来が開けるのか、今後も注目していきたいサービスである。
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