次々といろいろなウェアラブルデバイスが登場し、メガネ型もいくつか登場してきている。しかし今回紹介するメガネ型ウェアラブルはひと味違う。なんと、能力を高める脳トレメガネなのだ。
この脳トレメガネ『Narbis』は、現在クラウドファンディングの『Kickstarter』でキャンペーン中だ。『Narbis』は装着しているユーザーの脳波を検知し、ニューロフィードバックという仕組みを使って脳を鍛えるという。
すっかり集中力が落ちている筆者には、必要なウェアラブルに違いない。
脳の状態を可視化して気付かせる
『Narbis』は、メガネのレンズの暗さで自分の脳の状態を知ることができる。集中力が落ちてくると、レンズが暗くなるのだ。あ、集中していないな、ということがすぐに自覚できる。
また、スマートフォンと連携させれば、アプリで自分の脳の状態を可視化して分析できる。このようにして脳の状態を可視化できれば、意識して自分の脳の状態を変えることができるようにトレーニングできる。つまり、脳トレだ。
『Narbis』には3つのセンサーが付いたメガネと、アームバンドがセットになっている。これらを装着したら、スマートフォンのアプリで、トレーニングしたい目的を選ぶ。
メガネを装着すると、必然的に3つのセンサーが頭頂部や耳の後ろ下の肌に接触する。ここから脳の状態をひろいだすのだ。
『Narbis』はBluetoothでスマートフォンと連携しており、スマートフォンのアプリには、NASAが宇宙飛行士のトレーニングのために開発したプログラムが採用されているという。
このアプリから、Focus、Calm、Mood、Sleep、Peak Performance、のトレーニングを選択する。
そして、集中力がなくなるとレンズが暗くなるので、視界をクリアにするために集中しようとする。
これを繰り返すことで、脳を意識的にコントロールできるようになってくるということだ。
一度覚えたら、忘れないトレーニング効果
開発元は、『Narbis』を使った30分のトレーニングセッションを週に2回行うことを推奨しており、10回程度行うだけで効果がではじめるという。
そして驚くべきは、このトレーニングで得られた脳のコントロール能力は、一度自転車に乗れることを覚えたことと同様に、忘れることはないのだという。
最近、本や資料を読んでいる最中でも、気付いたら全く文字が頭に入らずに紙のはるか向こう側を見ていた、ということがある。これは『Narbis』が必要なのかもしれない。
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【参考・画像】
Narbis: Glasses that help you get things done. by Devon Greco – Kickstarter