電気機器や建築物の点検から、国境の監視まで様々な分野で活躍している”サーマルカメラ”。最近になって海外では続々と新製品が発売されているが、このカメラは専門的な分野以外でも生活に役立てることは出来るのだろうか?
2つのアイテムにスポットを当てながらサーマルカメラの将来の可能性を考えてみよう。
デジカメに限りなく近いタイプとスマホ外付けタイプ
まず、海外で開発された一般向けのサーマルカメラ2機種をご紹介しよう。
1つ目は『HemaVision』というデジカメ型のサーマルカメラ。
この機種には熱を感知するセンサーとCMOSセンサーが付いており、画面は320×240のタッチスクリーンを採用。SDカードスロットやWi-Fi機能も搭載しているので、従来のデジタルカメラのような感覚で気軽に使用できる。
これまでのコンパクトなサーマルカメラと比べて映像は非常に鮮明で、画面にタッチすれば一時停止もできる。
また、Wi-Fiを使用してPCや、スマホ、タブレットとやりとりができるのでデータの高度な解析も可能。専門的なサーマルカメラに負けないような機能を多く備えている。
2つ目はスマホに外付けできる『Seek Thermal』というアイテム。
こちらは通常のカメラと『Seek Thermal』の赤外線映像と並べて表示できるスーパーインポーズ機能が特徴的で、スマートフォンの写真アプリと同じような感覚で使用できる手軽さが魅力だ。
サーマルカメラは日常生活でどう役立つのか
サーマルカメラを使用すれば、人間の目では確認できないようなトラブルをいち早く見つけることが可能だ。例えば、キッチンのガス漏れを調べたり、住宅の断熱のロスなどを確認したりと様々な場面で活用できる。
また、ドライブレコーダーやバックモニターのように車両や移動手段に付けれるタイプのサーマルカメラがあれば、目視だけでは確認できない危険物や、建物の陰に隠れている人を察知することができ、交通事故の確率を下げる役割も果たしてくれるかもしれない。
今後、ニーズに沿った様々なタイプのサーマルカメラが発売されていけば、流行に発展する可能性は高いといえるだろう。
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