今のところ自動車が4つの車輪を回転させて走ることに変化はない。しかし、動力装置の多様化や燃料の多様化、そして運転の自動化といった面では間違いなく進化を続けている。
2015年4月20日から上海でモーターショーが開催されたが、その開催前日に、GM Chinaがコンセプトモデルの『Chevrolet-FNR』を発表した。
『Chevrolet-FNR』は自動運転を行う電気自動車だが、そのデザインの先進性に皆が驚かされた。
次世代的なデザインのハイテク電気自動車
『Chevrolet-FNR』は、シボレーブランドが中国市場に参入してから10周年であることを記念して発表されたコンセプトモデルだ。
『Chevrolet-FNR』の名は、シボレーブランドのグローバルスローガンである“Find New Roads”の頭文字に由来している。
設計はGM傘下のジョイントベンチャーで上海に設立されたPan Asia Technical Automotive Centerが担当した。
カプセルのような透明感のある車体から、昆虫の羽の様に広がるドア(ドラゴンフライ デュアルスイングドア)、ハブがないホイール(マグネティック ハブレスホイール)など、近未来的な外観が特徴だ。
『Chevrolet-FNR』は未来のモビリティーをイメージした都市型の小型電気自動車で、自動運転モードで走行することができる。
充電はワイアレスオートチャージシステムを採用しているため、充電ケーブルを接続する必要はない。また、通常は存在するはずのキーもない。これは所有者を虹彩認識で特定できるためであり、車が盗まれるリスクを回避したのだ。
また、自動運転中は完全に運転操作から開放されるため、前シートを180度回転させて、後部座席と向きあうことができる。
同乗者たちと会話やゲームをしている内に目的地に着いてしまうということだ。
マニュアル運転と自動運転の切り替えも、ジェスチャーコントロールで行えるなど、先進的な機能が満載になっている。
SF映画のワンシーンが実現する
ただ、『Chevrolet-FNR』はまだあくまでコンセプトカーとして発表されたもので、発売予定や価格などについては発表されていない。
『Chevrolet-FNR』が目の前に停車してドアが開く光景を想像すると、まさにSF映画のワンシーンの様だ。そんな光景を目の当たりにする時代が近いのだろうか。
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【参考・画像】
※ Chevrolet-FNR and All-New Chevrolet Malibu Make Global Debut at Shanghai GM Gala Night