フィルムカメラの魅力と、デジタルカメラの便利さ。それらを掛け合わせたアプリ『tomo』が登場した。
ご存知の通り、フィルムはデジタルに比べ不便なことが多い。フィルム自体の扱いや、現像処理、撮影枚数の制限や、撮影画像がすぐ確認できないなど、挙げだすときりがないほどだ。
しかし、その不便さのなかには、多くの魅力が隠されているのもまた事実だろう。限られた枚数だからこそ1枚1枚を大事にするだろうし、現像を待つ間、どんな写真が撮れているかと楽しみにするのも魅力のひとつではないだろうか。
この『tomo』はスマートフォンアプリで、その不便さを上手にデジタルに実装している。
フィルムの不便さ
このアプリを使うと、写真を撮る際に下記の3つの制約がつくことになる。
(1)写真を撮影するとき小さな画面でしか確認できない。
(2)36枚撮り終わるまで、撮った写真を見ることができない。
(3)36枚撮影後、現像時間ときさして72時間待たないと写真を見ることができない。
このように羅列すると不便さしかない。しかし、フィルムで撮るのとほぼ同じ体験ができることは間違いないだろう。そして、フィルムで撮る魅力を十分に味わうことができるのではないだろうか。
フィルム撮影はもはや贅沢な趣味
デジタルイメージングが普及し早10数年。今ではフィルムを使う人はマイノリティだ。最大手メーカーだったKodakは破産し、富士フィルムも現在ではフィルム以外の収益がほとんどを占める。
その結果フィルムの価格は上昇し、今では36枚撮りが1本500円程度~といった価格設定のものが多い。現像代やプリント代も含めればフィルム一本で2,000円近くする計算だ。こうなると気軽に撮影などなかなかできないだろう。まさに贅沢な趣味なのである。
その点この『tomo』は、コスト面は全く心配する必要がなく、フィルム撮影のいいところを上手くデジタルに持ってきたと言えるのではないだろうか。もちろん、フィルムと違いデータも画像データで保存されるので扱いに困ることもない。まさにいいとこどりなわけだ。
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【参考・画像】
※ tomo