Pepeprといえばソフトバンクが突如発表した人型ロボットだ。ネットワーク経由で学習し、会話が出来ることで注目度が高い。約20万円という価格設定ながら、開発用に用意された300台は発売開始1分ですべて完売してしまった。
また、一部のソフトバンクショップでは接客を行っており、そのイメージを持つ方も多いだろう。だが、Pepperがその接客以外を行っているのを見たことがある人は多くない。正直その可能性を感じる機会は非常に少ないのだ。
Pepperがニコニコ超会議2015に参戦
そんなPepperが今回4月25日、26日に行われたニコニコ超会議2015に参戦した。同会場の「超ロボットエリア」内で専用ブース「Pepper超アプリラボ」が用意され、様々なパフォーマンスを行ったのである。
ショップの接客とは比べものにならない、多岐にわたるパフォーマンスを行ったPepper。今回、本記事ではそのブース内で行われていた様々な展示やパフォーマンス内容をお伝えしたい。
Pepperの今後が非常に楽しみになる、様々な可能性を感じていただければと思う。
展示ブース
まずは展示ブースを見ていこう。
まず、事前に注目されていたPepper app challange2015でベストテクノロジー賞などを受賞した「SabiDon with Pepper」だ。音楽クイズを次々と出してくれる。
これはホッケーゲームを行っている。Pepperにゲームが繋がっているのではなく、画面を見てジョイスティックを操作し「ちゃんとゲームをしている」のだ。
慶応大学の研究室が出展していた相互に会話ができるPepper。
お祓いをしてくれるPepperも居た。これは非常に簡単なプログラムで作ることができるそうだ。
ペッパーのプログラミングを体験できるブースもある。Pepperのプログラミングソフト「コレグラフ」を体験できるのだ。このソフトは非常に優れたGUIを搭載しており、プログラミング言語の分からない人でも、パソコンを触ったことがある程度でも操作できるくらいに簡単に作られている。
ステージイベント
続けてステージイベントを見ていこう。前述したコレグラフを用い、普段は広告やWebなどを制作するクリエイティブファームTASKOが「Pepperにハンドベル演奏させてみた」というステージイベントを行った。
彼らが苦労したのは握力が200gしかないPepperに、いかにしてハンドベルを握らせるかといった点だったそうだ。
また、「Pepperに千本桜踊らせてみた」や「PepperをMMDで踊らせてみた 」といったPepperにダンスをさせるイベントも行われた。
開発側はヒヤヒヤだったそうだが、複数体のPepperが綺麗にシンクロしてダンスをくりひろげていた。
他にも「Pepperに懺悔してみた」など、様々なイベントが行われた。
まとめ
今回の展示からはPepperの持つ非常に大きな可能性を感じることができた。また、SDKの積極的な公開や、開発ソフトの優れたGUIなど、広く活用方法を募る姿勢はPepperの可能性を広げるためにも、非常によい環境が整っているといえるのではないだろうか。
第1陣の300台はすでに完売してしまったが、興味のある方は「アルデバラン・アトリエ秋葉原 with SoftBank」でPepperの開発を体験出来る。一度試してみてはいかがだろうか。
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