驚くべき低価格を実現したテスラの実績
発表されたのは家庭用の『Powerwall』とオフィスビルや店舗用の『Powerpack』だ。いずれも太陽光発電で発電した電気を蓄電するための製品となる。
家庭用の『Powerwall』については、予約販売も受け付け始めた。『Powerwall』には7kWhと10kWhの2タイプがある。壁掛け式であるため、専用の収納小屋などは必要ない。
サイズは縦130cm、横幅86cm、厚さが18cmと薄型である。
『Powerwall』は必要に応じて9基まで並べて設置することができるが、1基でも7kWhと10kWhのタイプがあるので、日本の一般的な家庭であれば1日分の消費電力が十分賄える。
ビルや店舗用の『Powerpack』は、大型の冷蔵庫といった形状で、100kWhのバッテリーブロックで構成されており、組み合わせれば500kWhから10MWh以上の容量にできる。
報道陣を驚かせたのは、発表会場の建物の電気が、この『Powerpack』で賄われていたということだ。同製品は既に、電力会社からの受注が始まっているという。
いずれの製品も、他社製品の半額以下に抑えるとしており、これは電気自動車向けにリチウムイオン電池を量産してきた実績により可能となったことだ。
従ってまず予約販売が始まった『Powerwall』は、10kWhタイプが3,500ドル(約42万円)で7kWhタイプが3,000ドル(約36万円)となっており、例えば東芝製の6.6kWh製品である『ENG-B6630A2-Nシリーズ』が希望小売価格270万円することと比較すると驚異的な低価格であることが分かる。
そして現在建設中のネバダ州にある『ギガファクトリー』が稼働を始めてバッテリーが量産されれば、さらに製造コストが抑えられるようになる。
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