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温もりを感じられるIoT!スマホで「手書き」の手紙がおくれるデバイス

温もりを感じられるIoT!スマホで「手書き」の手紙がおくれるデバイス

スマートフォンを使って、SNSやメールなどでメッセージを送るのは一般的になってきたけれど、家族や親しい友達などに送るにはちょっと味気ない……そう感じている人に注目なのが、『POSTIE(ポスティ)』だ。これは、いわばデジタルを活用したメッセンジャーボックス。

使い方は簡単で、まず2台のスマートフォンに専用アプリをインストールする。次にメッセージを送る側は、アプリを起動してスマホの液晶画面に手書きのメッセージを書いて送信する。そして、メッセージの受信側が『POSTIE』にスマホをセットしていれば、瞬時にメッセージが紙でプリントアウトされる、といった感じだ。

 

手紙より早く…メールよりハートフル

出張中のお父さんが、子供や奥さんに「今晩帰るよ」といったメッセージを手書きで送信。それを読んだ子供は、お父さんに「おみやげ待ってるね」などとこれも手書きで返信……といった様に、実際に手紙を書くよりも早く、メールなどよりハートフルなコミュニケーションができるのが魅力だ。

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スマホを装着した際に画面上にでてくるキャラクターは卵がモチーフだろうか、親しみやすくていい。本体ともうまくマッチングする。子供から大人まで、気軽に使えるデザインだ。

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手書きの手紙以外にも、スタンプやスマホで撮影した写真を送ることも可能。いずれも、受信側は紙にプリントアウトされたものを楽しめるようになっている。

 

アメリカのショーにも出展

開発したのは、WEBでの企業プロモーションなどを手掛ける博報堂アイ・スタジオ内にある『HACKist』。同社のクリエイターやエンジニアからなるクリエイティブラボラトリーだ。

テクノロジーとアート、コミュニケーションのアイデアを融合させ、日常生活に新しい価値を創造する様々なプロトタイプを作りだしているのがこのラボ。最近注目されている、モノのインターネット『IoT(Internet Of Things)』に関しても、単なるデバイスではなく“温かみのあるコミュニケーションツールを!”といったテーマで製作されたのが『POSTIE』だ。

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『POSTIE』は、2015年3月13日~17日にアメリカ・テキサス州で開催されたデジタルインタラクティブの世界的見本市、『SXSWInteractive(サウス・バイ・サウスウエストインタラクティブ)』にも出展。現地のエンジニアなど、多くの来場者から注目を集めたそうだ。

便利だけど味気ないデジタル機器ではなく、人の感性や思いを大切にする。身近なモノをインターネットで繋げるIoT化が進む中で、“人らしさ”や“人の温かみ”といったキーワードは、これからさらに重要になるだろう。そういう意味で、注目のアイテムだ。

現在このデバイスは、一般販売も視野に入れて、アプリなどの開発がすすめられている。

ちなみに、『POSTIE』をはじめ、HACKistの様々な意欲作にふれられる展示会『DIGITAL FRAGMENTS』が、5月16日(土) ~17日(日)に東京・渋谷のGalaxy銀河系で開催される。入場は無料。興味がある方は、ぜひ行かれてみてはいかがだろうか。

 

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【参考・画像】

※ POSTIE

※ 『DIGITAL FRAGMENTS』