おサイフサイズのドローン
『WALLET DRONE』はその名の通りおサイフサイズのドローンである。
このドローンの設計が優れているのは、プロポと呼ばれるコントローラー内にドローン本体を収めることができる点である。筆者も手のひらサイズをうたう某メーカー“世界最小レベル”のドローンを持っているが、運搬の際にデリケートな本体やパーツを保護しながら持ち運ぶのが難しかった。
プロポの中にドローンを収納することによって、そういった運搬に関する課題を解決しているように思われる。
操縦者のレベルに合わせた設計
スペックの詳細をみていこう。大きさはプロポが10.75cm×8.5cm×2.8cm。ドローン本体も4cm×4cm×1.75cmとかなり小型であることが分かる。
小型のドローンはわずかな風でも大きな影響を受けるのでホバリング操作が難しい。そのために『WALLET DRONE』では、初心者でも飛ばしやすいように、“操縦の繊細さ”を3段階に分けてプログラミングされている。慣れるまではある程度コンピュータ制御に任せつつ、上達してきたら細かい動きができるように調整すればよいわけだ。ボタンを押すとフリップするトリッキーな動きもプログラミングされていることから、慣れてきたら是非アクロバティックな飛行なども楽しんで欲しい。
ドローン本体への充電はプロポを通じて行う。プロポにはUSBポートが使えるので、大概の環境で充電することができる気楽さも評価したいところだ。
またドローンをプロポで使うための電波も、ラジコンの規格に沿った2.4GHzの電波を利用しているので、日本での使用も安心して使えることと思われる。さらにカメラは非搭載なので、厳しくなる“ドローンによるプライバシーの問題”に関してもあまり気にすることなく使うことができるだろう。
『WALLET DRONE』は現在クラウドファンディングの『Indiegogo』で資金調達中。早期割引キャンペーン中で、40ドル(+国際送料12ドル)で4つのカラーバリエーションの中から1つゲットできる。既に目標額を大きく超えているので商品化はまず間違いないだろう。
そうそう、もし本体を購入するのであれば、15ドルのオプションで購入できるスペアの羽の15枚入りセットも一緒に購入したほうがよいかもしれない。狭い室内で飛ばすと容易に羽が壊れたり、紛失してしまうためだ。
小さなドローンを実際飛ばすことから今のドローンへの規制の問題を考えてみてはいかがだろうか。
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