SONYやGoogleが新製品を発表するなど、更なる盛りあがりをみせている『VRヘッドセット』。
そんななか、海外のクラウドファンディングサイト『Kickstarter』では、バーチャルリアリティーを体験できるだけではなく、視点を認識し目で操作することができる『アイトラッキングセンサー』を備えた『FOVE』という製品が発表された。
特殊な赤外線で視線を追跡
これまでのVRヘッドセットは手にコントローラーなどを持って 操作する必要があったが、この『FOVE』はディスプレイの内部に赤外線の視線を追跡するセンサーを備えているので、ハンズフリーの状態でコントロールすることができる。
『FOVE』用のソフトウェア開発キットは来年にリリースされる予定となっており、PC以外にスマートフォンなどのモバイルデバイスでも動作が可能となるようなプログラムも検討されているようだ。
カラーは白と黒の2種類が用意されており、価格は『Kickstarter』限定で375ドルとなっている。
楽しむだけではなく役に立つこともできる
この『FOVE』はゲームを楽しむ以外にも、身体が不自由な方や精神的な病を患っている方の役に立てる可能性を秘めている。
プロジェクト内で紹介された動画では、肢体不自由の方がこの『FOVE』を使ってピアノを伴奏する姿が記録されており、このような方法で運動失調の人や、自閉症などの精神的な病を患う方の手助けになるようなことが出来るかもしれない。
このプロジェクトは既に『Kickstarter』内で目標額に近い出資を得ているほか、東芝とサムスンの支援を獲得しているようなので、製品化は確実とみられている。
『FOVE』の共同創業者の1人で、SONYの開発部門に携わった経歴を持つ小島由香氏は、『Kickstarter』で集めた資金をアイトラッキングセンサーの精度向上に使用したいと述べているので、これからも進化が期待できるデバイスといえるだろう。
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