私は昔からケンタッキーフライドチキンが好きだ。しかし、食べる際には覚悟が必要だ。指が油まみれになってしまうからだ。下手するとそれにケチャップも加わる。もう、ギタギタに成ることを覚悟して食べなければならないが、うっかりスマートフォンに触れたら、サイテーの事態になるだろう。やはりお箸の国柄か、手づかみでの食事には気合いが必要なのだ。
と、手が汚れると面倒なことになるのは日本に限らない。
ドイツのケンタッキーフライドチキンでは、油まみれの指でもスマートフォンを利用しながら食事を楽しめるソリューションが提供された。それが『Tray Typer』だ。油まみれの指でも、存分にスマートフォンを利用して欲しい、というキャンペーンであった。
油まみれの指でスマートフォンを利用できる
『Tray Typer』は、トレーの中敷きとして提供される。この中敷きは紙のチラシではない。なんとBluetooth経由でスマートフォンを操作できる超薄型キーボードなのだ。
この『Tray Typer』さえあれば、油まみれの指でもスマートフォンに直接触れることがないため、手づかみで食事を楽しみながら、気兼ねなくスマートフォンもいじれる。
メールもSNSへの投稿も、問題ない。
実はこの『Tray Typer』は、ドイツのケンタッキーフライドチキンが、新店舗のオープニングキャンペーンとして行った宣伝活動だった。
“スマートフォンが汚れることを気にせずに、ケンタッキーフライドチキンを楽しんで下さい”というわけだ。『Tray Typer』は油まみれに成っても問題なく使える。油を拭き取ってしまえば再び使用できるのだ。
『Tray Typer』の厚みは0.4mmと紙のように薄く丸めて持ち歩けるが、うっかり飲み物をこぼしても大丈夫な耐久性がある。左端だけ僅かに厚みがありそこにバッテリーが内蔵されている。USB端子で充電が可能だ。
好評だったキャンペーン
予想通りだったであろうが、このキャンペーンでの『Tray Typer』は大変好評で、殆どの客が『Tray Typer』を持ち帰ったという。きっと汚さずに、大事に使っていることだろう。
このキャンペーンが売上にどのように影響したかは分からないが、これを知ってしまった以上、日本のケンタッキーフライドチキンでも、是非『Tray Typer』を使ったキャンペーンを行って欲しいと思う人は多いはずだ。
もしかしたら、有料の商品にしても売れるかもしれない。
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【参考・画像】
※ KFC Tray Typer keyboard is finger clickin’ good – The Verge