アメリカの電気自動車メーカーであるテスラ・モータースが、ネバダ州リノの郊外に建設している、リチウムイオン電池の生産工場を空撮した4k動画が公開された。
工場は、2014年6月より着工しているもので、その名も『ギガファクトリー(Gigafactory)』。なぜ、“ギガ”かというと、世界一リチウムイオンを大量生産できる施設になる予定だからだ。
製造方法でパナソニックなどと連携し、5億ドル(約613億円)の費用を投じて作るこの工場は、1年間に35GWh(ギガワットアワー)のリチウムイオンバッテリー・パック、55GWh(ギガワットアワー)のリチウムイオンバッテリー・セルを作れる能力を持つという。2010年代後半から、年間50万台の電気自動車を生産する計画に基づき、リチウムイオンバッテリーを安定供給するためだ。
4kで見るとその巨大さがクッキリ
動画は、『DJIファントム3プロフェッショナル・クワッドコプター・ドローン』を使い、GPSを利用して撮影したものだ。このドローンは、『4K UHD』カメラ付きで、USアマゾンでも1500ドル(約180,000円)くらいで購入できる一般的なものだという。
動画を公開した米WEBサイト『TRANSPORT EVOLVED』によると、
ドローンの高度は400フィート(約122メートル)以下で、建物から1マイル(約1.6キロメートル)以上離れた位置から撮影したもの
だそうだ。
総敷地面積1,000エーカー(約4,047,000平方メートル)もの広大な砂漠の中に作られている2階建ての工場は、4kの高解像度な動画で見ると、その超ド級さがはっきりと分かる。
周囲にある建設機械の大きさと見比べてみても、大きさは計り知れない……さすがアメリカ! と思わずうなってしまうほどだ。
これでも全体の1/4!
ところが、もっと驚く事実がある。撮影に全面協力した、テスラのCEOイーロン・マスク氏が、twitterでつぶやいたコメントによると
これはギガファクトリー全体じゃないよ。先行で建設された部分だけ(全体の1/4)
だという。
う~ん、もっと大きくなるのか! とまたうなってしまう。一体どれだけの規模になるのか、見当も付かない。だが、エコな電気自動車用のリチウムバッテリーを作る拠点になるということだし、地元リノから6,500人の雇用も行う予定ということで、今後も興味は尽きないところ。
生産は2017年に開始する予定だ。
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【参考・画像】
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