古いことわざで「地震、雷、火事、親父(台風)」という言葉がある。
現代では、このような災害を緊急地震速報や煙警報器などで大事に至る前に知らせてくれるシステムが多くなってきたが、これらの災害全てを1台の機械だけで知るということはできなかった。
しかし最近、海外で自然災害をも警告してくれる煙警報器がクラウドファンディングで登場した。
バッテリーは1度の充電で10年間の使用が可能
その煙警報器は『HALO』というもので、スマートフォンと連動できる『HALO WX』という機種と同時に発売されている。
本体には火災検知システムと誤作動を防ぐ5つのセンサーが装備されており、煙だけではなく一酸化炭素中毒の原因となる一酸化炭素も検出することができる。
またこの『HALO』が開発されたアメリカではご存知の通りハリケーンが多く、その背景から竜巻などの自然災害の情報も受信することが可能となっている。
アプリと連動できる『HALO MX』では、複数の部屋に置かれた『HALO』の通知を受け取ることができるほか、アプリでリモート制御できる常夜灯としても使用することができる。
『HALO』シリーズの電力はバッテリー式の電池で供給されており、そのバッテリーは1度の充電で10年間の稼動が可能になるというから驚きだ。
この『HALO』が世界で使われるようになったら
もしこの『HALO』が世界中に普及して日本向けのバージョンが作られるようになったら、地震や津波、噴火や豪雨などで被害に遭う人を減らすことができるかもしれない。
多くの自然災害はスマートフォンやテレビで情報を得ることができるが、防災無線のみを頼りにしている人も多く、万が一防災無線が使用できない状態となってもこのような器具が取り付けられていれば、被害が少ない地域から直接避難を促すことが可能となる。
各国の気象庁や通信会社との連携の難しさを考えれば、『HALO』がそれを実現させることは険しい道かもしれないが、アイディア自体はとても素晴らしいものなので、大企業にシステムが採用されるという事にも期待したいところだ。
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