6つのローターで有人飛行する
実験したプロトタイプは離陸重量(離陸できる重さ)240kgで、3つの軸に各2つ、計6つのローターを装備し、飛行やホバリングを行う。動力には電動ディスクモーターを使用。電力は、搭載されたリチュウムポリマーバッテリーから供給される。飛行中は、機体の安定性や位置、高度などをコンピューターで管理し、操作性は自転車に乗るように簡単だという。
3月の実験では、高度はたいしたことはないが、確実にバイクは浮き、1分31秒のホバリングに成功。最終的には、ホバリング飛行で約15~20分、30~40分の巡航飛行が可能になるという。
市販モデルは大型ドローンタイプに
実験の成功に気をよくした開発チームは、早速、次の段階に進み、プロトタイプ第2号は、もっと市販モデルに近いデザインにするつもりだという。
その市販モデルだが、イメージ画像を見ると、大型のローターを囲んだ丸い3つのフレームをつなぎ合わせたようなカタチで、人はその中心部でハンドルを握ってフライトするデザイン。
見た目は、スピーダーバイクというより大型のドローンだ。う~ん、こっちもなかなかカッコイイ。
前述の通り、このホバーバイクは市販化を念頭に開発されている。そのために、開発チームは、投資家を積極的に探し、新規にスタートアップ企業を作ることも視野に入れているそうだ。
実際に市販化される場合は、高度や飛べる場所などの規定が必要になるだろうが、高所恐怖症でなければ絶対に楽しそう。今後も興味津々だ。
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