GoProカメラで様々なスポーツやレジャーのスリリングな動画が大量に出回るようになったが、先日SpaceX社が公開したGoProの映像は、とてつもなく贅沢な動画だった。
それは、地球の周回軌道上を漂う同社の『Falcon 9』の部品(ロケット先端のノーズコーンと呼ばれる部分らしい)に取り付けられたGoProカメラが撮影した、青い地球だった。
その映像は、『Falcon 9』の部品が回転しながら宇宙空間と地球を鮮やかに映しだすものだった。
公開された当初は、映しだされた地球の美しさが話題になったのだが、実は妙なものも映されていたことが発見され、最近はそちらが話題の中心になっている。が、これにつていは後ほど触れたい。
民間企業がGoProで宇宙を撮影したインパクト
SpaceX社の『Falcon 9』は、ISS(国際宇宙ステーション)に物資を補給するための無人輸送船『Dragon』を打ち上げるためのロケットだ。
公開された映像のBGMには、ヨハン・シュトラウスの『美しく青きドナウ』が流されているが、これはSF映画『2001年宇宙の旅』で使われていたことを意識してのことだろう。
このBGMが映像に優雅な印象を与えている。
そして『Falcon 9』が打ち上げられた後、ロケット本体から切り離された先端部分の部品(ノーズコーン)に取り付けておいたGoProカメラが、回転しながら宇宙空間と地球を映しだしていたる。
この映像データをどうやって回収したのかは分からない。
海外の一部のニュースでは、バハマ諸島のビーチに打ち上げられた残骸にGoProカメラが含まれていたことがTwitterに投稿されたと報じられていたが、このデータとの関連については曖昧に扱われている。(画像は、下記【参考・画像】のTwitterをぜひ見てほしい。)
それにしても鮮明だ。青い地球と暗い宇宙空間のコントラストが見事に映しだされている。
しかし、動画の最後に、不思議なものが写っていた……。
無造作に公開された映像に何かが映っていた?
この動画を見た多くの人達が、宇宙開発に着実に民間企業が参加していることを感慨深く感じ取ったかもしれない。
いよいよ宇宙はビジネスの場になってきたのだ。
そうなると、これまでNASAなどの国家機関のフィルターを通さずに宇宙の情報にダイレクトにアクセスできる機会が増えてくるだろう。
そして今回の動画は、そのことも印象づけたのだ。
さて、それでは動画をもう一度見て欲しい。1分30秒辺りを注意深く見て欲しい。
地球の表面に、恐ろしく巨大ならせん状の白い軌跡のようなものが写っているではないか。
これはいったい何だろうか。
一説には別のロケットの航跡ではないかと言われているが、こんな螺旋を描きながら飛行するものだろうか。
この螺旋状の正体は分かっていない。自然現象か、あるいは人工的な現象か。それとも……。
皆さんは、何だと思うだろうか?
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【参考・画像】
※ Falling back to Earth looks beautiful and majestic in this GoPro footage from SpaceX | The Verge