『フリバンセリン』の効能と副作用
諮問委員会はFDAに『フリバンセリン』の承認を促したが、医師等がリスクを承知した上で治療が必要と判断した女性のみに処方すべきであるという管理対策も課している。
というのも、『フリバンセリン』には失神、吐き気、目眩、眠気などの副作用がでることがあるからだ。
医師の中には、『フリバンセリン』の治療効果は小さすぎるため、さらに効果とリスクを検証すべきだと主張している者もいる。
一方で、実際に治験として『フリバンセリン』を服用した女性たちの証言では、その効果はかなり大きかったという。
ある女性は夫への性欲が減退し、結婚生活も危ぶまれていた状況が、『フリバンセリン』のおかげで改善したという。それはまるで、電気のスイッチを入れたかのような自分の変化だったという。
しかし専門家らによれば、『フリバンセリン』はプラシボ(偽薬)と比較して決定的な効果が見られないとも言う。
FDAが公開しているところでは、『フリバンセリン』服用前の女性たちが、満足できた性的経験が1ヵ月に平均2.7回であったのが、服用後には4.4回にアップしている。
ところがプラシボ服用グループでも3.7回に向上しているため、気持ちの問題と言えなくもない。なんとも微妙な数字だ。