1966年の米サイエンスフィクション映画『ミクロの決死圏』という映画が当時世界的に大きな話題を呼び、日本でも上映された。
研究者達が物体を縮小する技術を開発、探査機で患者の体内に入り、脳にできた血栓を破壊して体外へ生還するというストーリーだったが、まさにこの映画を回想させる技術が実現しつつある。
血液中を泳ぐロボット
化学分野の研究支援団体、『ACS(アメリカ化学会)』によると、患者の体内に治療用の薬物を運ぶナノロボットの研究が進んでいるという。
『ナノスイマー』と称するこのロボットは患者の血液などの体液中を泳ぐように進むことができる。
投薬では必ずしも患部に全ての薬が行き渡るわけではないが、このロボットを使えば患部に直接薬を運ぶことが可能になるという訳だ。